【函館スプリントS】トウシンマカオ逆襲へ 鮫島克駿騎手「こんなもんじゃないぞって気持ちはあります」

鮫島駿が「結構、自信ある」とまで評したトウシンマカオ
鮫島駿が「結構、自信ある」とまで評したトウシンマカオ

◆函館スプリントS追い切り(7日、函館競馬場)

 夏競馬の開幕を告げる第30回函館スプリントS・G3(11日、函館)の出走馬が7日、当地で最終追い切りを消化。昨年11月の京阪杯以来となる重賞2勝目を狙うトウシンマカオが、鮫島駿の騎乗で破格の時計をマークした。

 “格上”として堂々たる動きを見せた。トウシンマカオは函館・芝コースで5ハロン61秒1―11秒2の猛時計を計時。直線で軽く仕掛けられると、いっぱいに追ったビップナージャ(3歳未勝利)を4馬身半も突き放した。極上の切れ味に、手綱を執った鮫島駿は「追い切りはいつも動く馬ですけど、洋芝の感触も悪くなかったです」と手応えを口にした。

 昨年11月の京阪杯で重賞初制覇。今年はスプリント戦線の主役を期待されたが、シルクロードS4着、高松宮記念15着と結果を出せていない。だからこそ鞍上は「この馬の走りができていませんでした。能力はあるので、こんなもんじゃないぞって気持ちはあります」と、巻き返しに燃えている。

 スピードタイプだけに開幕週の馬場は好材料。「枠にもよるけど、ポジションは取らないとダメでしょうね」と策を練る。メンバー唯一の58キロを克服できるかはポイントだが「2走前は58・5キロで4着ですし、問題はないと思います。ただ、3歳牝馬勢との力関係がどうか。僕も乗った馬がいますけどハッキリしません」と冷静に分析。自身が昨夏、函館2歳S制覇に導いたブトンドールも強力なライバルの一頭とみる。

 鮫島駿は昨年、そのG3を含めて函館・芝1200メートルで騎手別1位タイの6勝をマーク。函館スプリントSも3着に入っており、「イメージはいいです。内を意識して走ったら結果が出ました」と胸を張る。態勢は完全に整った。「今回は結構、自信あるんですよ」。先頭でゴールを駆け抜け、この思いを現実にする。(角田 晨)

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