競馬開催中にスマートフォンを不適切に使用し、5月13日から6月11日まで30日間の騎乗停止処分を受けていた今村聖奈騎手=栗東・寺島良厩舎=が6月13日、金沢競馬で実戦に復帰。7RのJRA交流・能登舳倉島賞のメイショウケンセイ(牡3歳、栗東・笹田和秀厩舎)のなど計8頭とコンビを組んだ。結果は1Rウインペルセ5着、3Rグラント4着、6Rイズジョーアーサー3着、7Rメイショウケンセイ3着、9Rナックメジャー5着、10Rフークアーデル6着、11Rベストシーズン9着、12Rクイックファイア8着と勝つことはできず。9Rまでの騎乗馬は単勝3番人気以内に支持されたが、最高が6、7Rの3着と復帰初Vはお預けとなった。
5月10日の笠松以来、34日ぶりの戦線復帰。その初戦となった1Rのパドックで、ファンから声援を受けた今村騎手は「また頑張ろうという気持ちになりました」と感謝。だが、未勝利の結果に「レース勘を失わないように調教に乗ってきましたが、改めて競馬は難しいなと思いました」と悔しさをにじませた。
騎乗停止については改めて「たくさんの方にご迷惑をおかけし、ファンの信頼を失うような行為をしてしまいました。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。レースに乗れなかった期間は「自分を見つめ直し、人として欠如している部分もたくさん見つかりました。ジョッキーとして、一社会人として、もっと成長していかないといけないと感じました」と明かした。
競馬開催中のスマートフォンの不適切使用を巡っては、角田大河騎手=栗東・石橋守厩舎=、永島まなみ騎手=栗東・高橋康之厩舎=、河原田菜々騎手=栗東・渡辺薫彦厩舎=、古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=、小林美駒騎手=美浦・鈴木伸尋厩舎=も同様の騎乗停止処分を受けていた。
今後に向けて「失った信頼を取り戻すためにも、コツコツ頑張っていきたいです」と今村騎手。JRAのレースには6月17日の阪神競馬で復帰する予定。