◆第64回宝塚記念・G1(6月25日、阪神競馬場・芝2200メートル、良)
1984年のグレード制導入後、レース史上最多タイとなる8頭のG1ホースがそろった春のグランプリは17頭立てで行われ、クリストフ・ルメール騎手の騎乗で圧倒的な単勝1番人気に推されたイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が勝利。昨年の天皇賞・秋、有馬記念、今年のドバイ・シーマクラシックに続くG1・4連勝を飾った。
国際競馬統括機関連盟(IFHA)が6月9日に発表した「ロンジンワールドベストレースホースランキング」(今年1月1日から6月4日までに実施された世界の主要レースが対象)で、レーティング129の単独トップに輝いている日本馬の勝利に海外のメディアもすぐさま反応している。
英国「アットザレーシズ」の電子版は「衝撃的な宝塚記念の判定でイクイノックスが再びスターに」と速報記事をアップ。同サイトでは「この勝利により、この4歳馬は今年後半にムーニーバレーで開催されるコックスプレート(10月28日、芝2040メートル)とブリーダーズカップターフ(11月4日、サンタアニタパーク・芝2400メートル)の両方に自動的に出場する権利が与えられた。 しかし、イギリスの競馬ファンがイクイノックスを目にする可能性は低い」と指摘。さらに、アスコット競馬広報部長のニック・スミス氏のコメントを引用している。「残念なことに、日本人はここに来ることにあまり興味がないようです。 残念ではありますが、我々は今後も優秀な海外の競走馬をアスコットに誘致するように努めていきます」
また、英国のレーシングポスト紙は、「『改めて彼の強さを実感した』世界最高の競走馬イクイノックスが宝塚記念でまたも衝撃的な勝利」とのタイトルで速報をアップ。「主戦のクリストフ・ルメール騎手によって馬場の後方に陣取った、この目覚ましい牡馬は、バックストレートから仕掛け始めたものの、最後の直線に向けてコーナーの外側からライバルの16頭ほとんどを抜き去らなければならなかった」と驚きをもってレース内容に触れていた。