【CBC賞】永島まなみ騎手、アビエルトで重賞初挑戦 先週落馬負傷も騎乗OK 杉山佳師「悪いことがあると、いいこともありますよ」とエール

CBC賞で重賞初騎乗する永島
CBC賞で重賞初騎乗する永島

◆第59回CBC賞・G3(7月2日、中京・芝1200メートル)

 第59回CBC賞・G3(7月2日、中京)で、デビュー3年目の永島まなみ騎手(20)=栗東・高橋康厩舎=が重賞に初騎乗だ。先週落馬負傷も27日、騎乗にゴーサイン。昨年、今村聖奈騎手(19)が重賞初騎乗Vを飾ったサマースプリントシリーズ第2戦で、最軽量ハンデ53キロのアビエルトと勝利を狙う。

 アクシデントを乗り越え、まなみが初重賞に挑む。24日の阪神2Rでモズメルベイユが放馬した際、左足首を捻挫。以降の土、日計11鞍で乗り替わっていたが、27日の調教に騎乗。医者からの許可を得て、今日28日には、名古屋10Rの交流競走でレース復帰も果たす。「明日(28日)の調教にも乗りますし、交流競走も乗りに行きます。週末の騎乗も頑張ります」と笑顔を振りまいた。

 デビュー3年目で迎える初の大舞台。初の重賞騎乗が決まり「緊張はしないと思います。重賞でも平場でも勝ちたい気持ちは変わらない。普段のレースと変わらず乗りたい」と平常心を強調していた永島。スマートフォンの不適切使用で5月13日から今月11日まで30日間の騎乗停止処分も経験。反省の日々を過ごしたからこそ、これまで以上に感謝の気持ちを胸に秘め、目の前のレースに全力を振り絞る。

 依頼を受けた3勝クラスのアビエルトとは初コンビ。「杉山(佳)先生には調教に乗せていただいたり、長くお世話になっているのに地方交流の1つしか勝てていない。重賞の依頼をいただいた先生や厩舎スタッフの方に感謝してますし、結果で恩返しできれば」と意気込んだ。「悪いことがあると、いいこともありますよ」と杉山佳調教師もエールを送った。

 小倉開催だった昨年は、今村騎乗のテイエムスパーダが48キロの最軽量ハンデで芝1200メートルの日本レコードを樹立した当レース。アビエルトは53キロと、斤量こそ違うが最軽量ハンデは同じ。女性騎手としてJRA初だった今村の重賞初騎乗初制覇の快挙を現地で見届けてから1年。斤量差を生かし、今年はまなみが“ヒロイン”を演じる。(戸田 和彦)

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