【帝王賞】3頭の追い比べ制しメイショウハリオがレース史上初の連覇を達成 浜中騎手「次は中央のG1を勝ちたい」

帝王賞史上初の連覇を成し遂げたメイショウハリオ(右)
帝王賞史上初の連覇を成し遂げたメイショウハリオ(右)

◆第46回帝王賞・交流G1(6月28日、大井・ダート2000メートル=良)

 第46回帝王賞・交流G1(ダート2000メートル)は28日、大井競馬場で行われ、単勝2番人気のJRA所属メイショウハリオ(浜中)が鼻差でレース史上初となる連覇を達成した。直線はJRA勢3頭による激しい追い比べとなったが、外からしぶとく脚を伸ばしてG1・3勝目を挙げた。

 手に汗握る激闘の果てに、メイショウハリオが史上初の偉業を成し遂げた。直線はインを突いたクラウンプライド、真ん中を抜けてきたテーオーケインズと猛烈な追い比べ。「何とかかわしてくれという気持ちで追った。本当に勝ったかどうかわからなかった」。浜中のこん身の騎乗に応え、鼻差で連覇を手にした。

 昨年の帝王賞でG1初制覇後、G1で上位争いを続けた実力は本物だった。強敵相手に3角から外を回ってねじ伏せ、前走のかしわ記念から連勝でG1・3勝目。岡田調教師も「大井の直線はこんなに長いのか(と思った)」と話したが、「理想的な競馬で、馬を気分良く走らせ完璧に乗ってくれた」と浜中をたたえた。

次は中央G1だ 帝王賞約半世紀の歴史で2度優勝したのはチヤンピオンスター(88、91年)、フリオーソ(08、10年)ホッコータルマエ(13、15年)と3頭いるが、連覇はなかった。同じ舞台で行われる東京大賞典を4連覇したオメガパフュームですら、19年Vの翌20年は2着だった。歴史の扉をこじ開けたトレーナーは「今後はオーナーと相談する」としたが、浜中は「次は中央のG1を勝ちたい」と力を込めた。

 ◆メイショウハリオ 父パイロ、母メイショウオウヒ(父マンハッタンカフェ)。栗東・岡田稲男厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・三嶋牧場の生産。通算22戦9勝(うち地方5戦3勝)。総獲得賞金は4億5130万5000円(うち地方2億6500万円)。主な勝ち鞍はみやこS・G3(21年)、マーチS・G3、帝王賞・交流G1(22年)、かしわ記念・交流G1(23年)。馬主は松本好雄氏。

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