船橋競馬所属の森泰斗騎手(42)=千葉県騎手会=は7月12日、大井競馬5Rでジャスティンダイヤに騎乗して1着。1998年4月の初騎乗以来、2万6265戦目で地方競馬通算4000勝を達成した。
地方競馬史上14人目の達成で、現役8人目の快挙。南関東では5人目の達成で、42歳での達成は佐々木竹見(川崎)の32歳に次ぐ2番目の年少記録。石崎隆之(船橋)の44歳、桑島孝春(船橋、以上引退)の45歳、的場文男(大井)の46歳を上回る。
偉業にあと2勝で迎えたこの日、最初の騎乗となる2Rをネオトキオで勝利すると、続く5Rはジャスティンダイヤで逃げ切り、連勝で決めた。「もまれたくなかったので、強引になっても先手を取りたかった」と会心のレースに拳を握った。
デビュー26年目での達成に「大きな、ひと区切りがついた。馬や関係者のみなさん、ファンのみなさんに感謝しています。自分に厳しく約四半世紀やってきたつもりです。きょうだけはちょっとだけ自分をほめたい」とホッとした表情。今後については「5000勝は簡単ではない。同世代が次の道に進んでいる。的場(文男)さんみたいな道も選択肢のひとつ。変わらず誠実に仕事をして、少しでも的場さんに近づきたい」と意欲を見せた。