3年目の古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が、クイーンS・G3(7月30日、札幌・芝1800メートル)で重賞に初騎乗することが分かった。自厩舎のグランスラムアスク(牝4歳、父ディープインパクト)で参戦する予定。15日、師匠の矢作調教師が函館競馬場で明らかにした。
同騎手はここまで通算30勝で、G1騎乗可能まであと1勝。グランスラムアスクとのコンビでは3勝を挙げている。
古川奈穂騎手「ずっと乗せていただいて、復帰後初勝利も、特別レースの初勝利もこの馬でした。節目や、新しいことを経験させてもらっている馬です。初めての舞台ですが、グランスラムアスクと一緒なのは心強いです。リズム良く、この馬の走りを引き出せるように、人間がリラックスして臨みたいです」
矢作調教師「自分で特別レースを2勝させているし、重賞初騎乗はこの馬でさせてやりたいと思っていた。(古川奈騎手は)成長はしている。それは間違いない。大井の(調教騎乗の)経験というのは本当に生きている。あれだけ調教に乗ると、馬を抑えるにしても、追うにしても、筋力はまだ足りないが、上昇している。もう30勝まできたので、あと1つでG1に乗れる。そろそろ重賞の経験も積ませてあげたい」