トンコツラーメンにポンズ…九州産珍名馬でルーキー・田口貫太騎手が新馬戦連勝だ

夏コク新馬戦の先陣を切るトンコツラーメン
夏コク新馬戦の先陣を切るトンコツラーメン
珍名馬の手綱を執る田口貫太騎手
珍名馬の手綱を執る田口貫太騎手
坂路で田口が騎乗したポンズ
坂路で田口が騎乗したポンズ

 夏の小倉開催の開幕週は、九州産限定の2歳新馬戦が注目だ。12日5Rはトンコツラーメン、13日5Rはポンズと珍名2頭が登場。ともに手綱を任されたルーキー・田口貫太騎手(19)=栗東・大橋厩舎=が“連勝”を狙う。第59回小倉記念・G3(13日、小倉)は10日、エヒトなど3頭が栗東トレセンで最終追い切り。第58回関屋記念・G3(同、新潟)とともに出走馬が確定した。

 猛烈にアピールしたい夏の小倉で、格好のチャンスが訪れた。田口は開幕週に行われる九州産限定の新馬2鞍に騎乗する。ともに調教で好感触をつかんでおり、初陣Vへ導くつもりでいる。

 土曜5R(芝1200メートル)のトンコツラーメン(牡、父ヴァンセンヌ)には3日、栗東・CWコースの併せ馬でコンタクト。6ハロン85秒8―12秒3のタイムでカシノブロッサム(2歳新馬)に1馬身先着した。「追ってからの反応が良かったです。思っていたよりしっかりしていました」。伸びたラーメンはごめんだが、牧田調教師は「レースでしっかり“伸びて”ほしいですね」とエールを送る。

 日曜5R(芝1200メートル)のポンズ(牝、栗東・大根田厩舎、父ケイムホーム)には9日に同・坂路でまたがった。55秒0―12秒5でロングエール(3歳未勝利)に追走併入。「小柄で軽い走り。動きも悪くないです。促すと伸びてくれましたし、出来上がっている感じ」と塩梅(あんばい)の良さを感じ取った。

 珍名と言っても侮るなかれ。2頭はともに一昨年の北九州記念を勝ったヨカヨカと同じ本田土寿氏の生産馬。そのタイトルは九州産馬として平地では16年ぶり、熊本産馬では史上初となるJRA重賞制覇の偉業だった。九州の馬産界で近年、ひときわ大きな存在感を見せる生産者。ちなみに馬主は2頭ともに、中山グランドジャンプを制したイロゴトシなど他にも珍名馬を多数所有する内田玄祥氏だ。

 田口は先週までにJRA12勝。同期6人のトップを快走するが、目標と掲げる30勝到達には、今開催でのペースアップが欠かせない。ユニークな名前のパートナーを立て続けに勝利に導き、勢いをつける。(吉村 達)

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