世界各国から集った名手が競う「2023ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)」が26日、札幌競馬場で行われた。WAS選抜で豪州を拠点に活躍するレイチェル・キング騎手(33)=英国=が第1戦で1着、第2戦で2着に入り、合計50ポイントで首位発進を決めた。
北都の話題をかっさらった。第1戦の10Rは、1番人気のドーバーホークでV。豪快なアクションで末脚を引き出し、頭差で差し切った。JRA初勝利のセレモニーでは、プラカードを持ったパートナーと喜びを共有。「こんなにたくさんのお客様に囲まれて、何回も名前を呼んでもらえて、とても感謝しております」と明るい笑顔を見せた。
続く11Rは、9番人気のポッドボレットが発走前に飛び出して外枠発走。しかし動揺せず、好位から2着を確保した。「道中リズム良く入れて、力強さを感じながら騎乗していました」と振り返った。
過去の女性騎手では、19年のミカエル・ミシェル騎手(28)=仏国=の3位が最高。第3戦にAランクのフォーワンセルフが控え、女性初の優勝も十分狙える。「これ以上ないスタートでアメージングです」。キングが、WASJの“クイーン”へまっしぐらだ。