◆第41回ローズS・G2(9月17日、阪神競馬場・芝1800メートル)
サマーシリーズが終了し、今週は東西重賞ともに牡牝3冠最終戦のトライアルだ。第41回ローズS・G2(17日、阪神)では、開業後最高のペースで勝利を重ねる栗東・橋口厩舎がブライトジュエリーで秋華賞(10月15日、京都)切符を狙う。
好調の橋口厩舎が素質馬ブライトジュエリーをローズSに送り込む。開業8年目の今年はすでにJRA25勝と、キャリアハイの27勝(21、22年)を上回るペース。7月にはセイウンハーデスが七夕賞を制し、生え抜きの馬で初めてJRA重賞を勝った。橋口調教師は「特に変わったことはないですけど、やっとなじんできたというか。年々(雰囲気が)良くなってきていると感じます」と何よりスタッフに感謝する。
ブライトジュエリーはキャリア1戦で4月のフローラS・G2に挑み3着。2着までに与えられるオークスの優先出走権は惜しくも逃したが、7月の次走、1勝クラス(中京・芝2200メートル)を快勝した。「レース前からイレ込んでフケがきていましたが、今はもう大丈夫です。それまで非力でしたが、体も全然違っていましたね。今回はさらにたくましくなっていますよ」と、期待通りの成長に目を細める。
前走で勝利に導いた川田は秋華賞で女王リバティアイランドに騎乗するため、今回は1、2戦目にタッグを組んだ鮫島駿に再び手綱を託す。「やっぱり前哨戦から乗ってほしいですからね。(鮫島)克駿とは調教から一緒に馬をつくって、密にコミュニケーションがとれます。波長も合いますね」。厩舎としてこれまで267回の騎乗依頼は、171回で次位の松山を大きく上回る。固い絆で結ばれたコンビで、牝馬3冠最終戦の権利をつかむ。(玉木 宏征)