名手の手応え(美浦)

コンテネレッツア
コンテネレッツア

 こんばんは、坂本です。関東地方は陽気が和らいだなかで、今日は在宅勤務でお届けいたします。

 さて、世の中にはいわゆる「飲み放題」と言われるコースメニューは数ありますが、時間制や種類の制約があるのが常です。しかし先日、某同業他社の先輩に連れて行ってもらった東京・神田のKというお店は、なかなか気持ちのよい名店でした。まだオープンして間もないようなきれいな店内ですが、飲み放題の日本酒は100種類から選べて、時間も無制限というもの。それも飲み放題オプション3000円というお買い得価格だったので、喜び勇んで入店したのでありました。

 まず備え付けのタブレットでの注文方法を説明されて、さっそく出てきたのがしじみ汁。なかなか美味でして、これもおかわり自由でチェイサー代わりに飲むスタイルとなっていました。そしていざラインアップをチェックすると、全国各地の名酒がずらり。午後4時の開店から中年男性2人で飽きもせずに閉店まで6時間近く滞在しましたが、せいぜい20種類近く飲むのが精いっぱいでしたね。ツマミはちょっとお値段は高めの設定ですが、刺身や天ぷらなど何でもおいしく大満足でした。しかしさすがに翌朝、いくらか頭が重かったのはやむを得ませんでした。これからの忘年会シーズン、読者の皆様もペース配分を大事に楽しいお酒をと思います。

 それではそろそろ本題へいきましょう。今回は宮田厩舎からです。今週は2頭の新馬がスタンバイしていますね。土曜日の東京5R・芝1600Mで初陣を迎えるコンテネレッツア(牝、父エピファネイア、母アドマイヤセプター)は、4代母ダイナカールから名牝の系譜を受け継いでいる良血馬です。すでに紙面でも紹介しているので詳しいことは省きますが、宮田調教師は「この血統らしい品のある馬で、乗り味はとてもよくて、入厩前からポテンシャルを感じさせてくれた」と素質を評価しつつ、「精神的な感度はいいが、一気に切れる感じではないので、期待値の高いぶん、課題として残っているかな」と成長の余地もあると語っていました。それだけに現状でどんなパフォーマンスを見せるか、注目したいところです。

 また日曜の東京6R・芝1800Mにマーカンド騎手で出走予定のウォータースケイプ(牡、父ダイワメジャー、母オープンウォーター)も、3代母フランダースが米2歳牝馬チャンピオンという血統馬です。宮田師は「大型馬で多少もっさりしていますが、マーカンド騎手は『調教でもいかせれば動けるし、いい態勢で競馬にいける』と言っていました。うまく好位で立ち回って持久力を生かせれば。エンジンはいいものを持っていそう。好勝負を期待」と、楽しみな様子でしたね。カトレア賞には白毛のアマンテビアンコ(牡、父ヘニーヒューズ)など好ラインアップとなっています。

 また6月の東京の新馬戦で4着だった後、休養が長引いていたエリカエスティーム(牝、父モーリス、母メチャコルタ)は、12月2日の中山未勝利戦(芝1600M)で復帰する予定です。「もともとフットワークが素晴らしくいい馬。札幌を使いたかったが、ひと頓挫あって使えませんでしたが、結果を出せたら1、2月のいいレースを使いたい」と指揮官が話すほど、期待度の高い一頭です。ならばと今週の1週前追い切りに騎乗したマーカンド騎手を直撃すると、「よくリラックスして走れていました。初戦は彼女にとっては思いがけない結果だったと思いますが、能力を持ち合わせていると思います。指示にしっかりと応えて、非常にいい馬です」と笑顔で教えてくれました。POG的な注目馬ですし、こちらも楽しみですね。

 また新馬の【アドマイヤマツリ(父キタサンブラック、母アドマイヤナイト)】が、帰厩してきています。「おそらく中距離」という見立てで、年末の5回中山開催の芝1800Mや芝2000Mでのデビューをイメージしているとのことです。

 次は林厩舎へいきます。こちらも有力な新馬が今週スタンバイしており、土曜の東京5R・芝1600Mにゼーゼマン(牡、父エピファネイア、母ロッテンマイヤー)を送り込みます。こちらは3代母にビワハイジを持ち、近親には名牝ブエナビスタがいる血統です。林調教師は「牧場さんからいい状態で入ってきて、今週の追い切りもだいぶおさまりがよかったです。気持ち的には繊細な部分がありますので、集中して走ってくれればと思います。いいものは持っています」と評価。追い切りに乗ったマーカンド騎手に聞いても「どちらかと言えば前向きなタイプですが、いい感触の追い切りでした。いいものがありそうです」と、期待が伝わってきました。

 また日曜の東京6R・芝1800Mにはデュアルアップ(牝、父リアルスティール、母マッテンタルト)が出走予定です。林師は「水準以上の動きができていますし、切れるというより、長くいい脚を使えそうです。態勢は整っています」と語っていました。

 他の新馬ではラスカンブレス(牡、父ブリックスアンドモルタル、母アースライズ)が、12月10日の中山新馬戦(芝1800M)でのデビューを目指しています。「今週もいい動きでしたし、乗り込んでいってまだまだ良くなりそうです」と、順調に調整を進めています。

 シャドウクロス(牡、父トーセンラー、母シャンデリアスピン)は、伯母に16年の秋華賞3着馬カイザーバルがおり、祖母ダンスインザムードという血統です。「まだ動ききれていませんが、大型馬で緩いところはあるので、一本ずつ良くなっています」と、このままデビューを目指して進めていくそうです。

 チャルドーニ(牝、父ロゴタイプ、母アルデンテ)は、坂路で本数を重ねてきています。こちらは「だいぶ動けるようになってきました。短いところが良さそうです」と評価しています。

 それでは今日のところはこのへんで。

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