こんばんは、坂本です。今週も東京・両国の会社からお届けします。
さて、競馬ファンというものは懲りないもので、どこかで開催していれば気になるのが性分です。先日も平日に地方の川崎競馬が開催しているなか、わざわざ現地に行く元気が足りず、場外発売をしている船橋競馬場へ行きました。このネット投票全盛のご時世にあって、夜の場外にいるのは歴戦の猛者とおぼしき人生の諸先輩方ばかり。そこにネット投票口座を持っていない若いファンがチラホラという感じで、施設は新しくなったばかりでも昭和な香りがする空間は、一種独特で楽しいものでした。
私はキャッシュレス投票で馬券を楽しんでいましたが、たまたま９００メートルの短距離戦で１番人気、４番人気、５番人気の順で決着した３連単が的中。ネット投票だったらおとなしく確定を待つところですが、そこは場外のいいところ。老紳士たちが「３連単、マンシュウじゃあねえか？」と騒いでいる声が聞こえてきて、私は「そんなにつくのか！」と小躍り。しかし、いざ蓋を開けてみたら、３７５０円という配当で万馬券にはほど遠く、おじさん方の勝手な話だったというオチでした。改めて「自分は都合のいい話を信じやすい人間」だと痛感した次第で、“チョイ浮き”にとどまった投票控えのレシートを握りしめたのでした。
そんなところで、そろそろ本題へいきましょう。まずは武井厩舎からです。６月３０日の函館（芝１８００Ｍ）で新馬勝ちしたゴーゴータカシ（牡、父モーリス、母ビップベリンダ）は、コスモス賞（８月１１日、札幌）に向けて函館で調整を進めています。武井調教師は「予想通りに勝ちきってくれてよかったです。距離は、もうちょっと延ばしても、と思いますけど、コースも合っている」と、連勝へ期待を込めています。もともと春先から評価が高かった一頭で、楽しみですね。
そしてトーンが高いのがジャナドリア（牡、父ゴールドドリーム、母ターシャズスター）で、８月３日の新潟・新馬戦（ダート１８００Ｍ）にルメール騎手で予定しています。半兄コンシリエーレは、昨年のオアシスＳでリステッドＶを飾るなどダート路線で出世したオープン馬。半姉エスメラルディーナも、ジュニアＣでオープン勝ちのほか、地方・川崎のダート重賞の関東オークスを勝つなど、芝とダートの両方で活躍しました。やはり父ゴールドドリームの影響もあって力強いダート馬のようで、美浦で順調に乗り込まれています。武井師は「ダート中距離馬の典型で、パワーとスタミナで押し切るタイプ。楽勝すると思います」と、かなり強気です。新種牡馬の産駒でもあり、注目株なのは間違いありません。
また今週デビューするレオンバルディア（牝、父Ｃａｒａｖａｇｇｉｏ、母ハンティングシーズン）は、土曜日の札幌・新馬戦（芝１５００Ｍ）に佐々木騎手でスタンバイしています。指揮官は「スピードはありそうで、マイルまでもってほしい。走りはいいけど、もっと気持ちの面が良くなってくれれば」と、能力を評価しつつ課題を口にしていました。
次は奥村武厩舎にいきましょう。今週は２頭の新馬がデビューします。日曜の新潟・新馬戦（芝１８００Ｍ）にスタンバイしているカラマティアノス（牡、父レイデオロ、母ダンサール）は、叔父に２０年の報知杯弥生賞ディープインパクト記念を勝ったサトノフラッグ、叔母に桜花賞や阪神ＪＦで２着に好走して、牝馬ながら日本ダービーに挑戦して５着だったサトノレイナスがいる血統馬です。７月上旬から美浦で乗り込まれてきて、上々の動きを見せています。奥村武調教師は「素質やバネ、心肺機能はかなりいいものがあると感じています。長く脚を使えるタイプだと思う。距離はあった方がいいし、気持ちに余裕がある馬でいいですね」と、かなりトーンは高いですね。
また土曜の新潟・新馬戦（芝１４００Ｍ）で初陣を迎えるバレドラパン（牝、父モーリス、母クードラパン）は、伯父に１７年の京成杯ＡＨを制したグランシルクがいる血統です。指揮官は「前向きなタイプですね。皮膚も薄くて良さそうな馬」と、素材の良さを評価していました。
また新馬のアイオリア（牡、父リアルスティール、母スズカエルマンボ）は、６月下旬にゲート試験に合格。半姉クイーンマンボは１７年のレディスプレリュードや関東オークスを勝っており、伯父のスズカマンボは０５年の天皇賞・春の勝ち馬です。奥村武師は「いい馬ですが、距離がないと、という馬ですからね」と、番組的にも秋以降のデビューをイメージしているとのことでした。
それでは今日のところはこのへんで。
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