9月7日の中山2R・2歳未勝利戦(芝1600メートル=12頭立て)は、5番人気のニシノルアノーヴァ(牡、美浦・古賀慎明厩舎、父リオンディーズ)が、ゴール前で差し切ってデビュー2戦目で白星を飾った。10年の中山牝馬Sを制したニシノブルームーンを祖母に持つ血統。勝ち時計は1分33秒8(良)。
きっちりとスタートを決めて、道中は馬群の内の6番手で構えた。3コーナーでは2列目にまで進出して前を射程圏にとらえると、直線では外に持ち出して先に抜け出していた2着馬のイノキを首差で差し切った。
永野猛蔵騎手は「初戦(7着)は緩さがあったけど、背中が良かったです。右に張るところがありましたが、1度使って、そういうところも良くなった。今日はリズム良く、いいレースができました」と、大粒の汗をぬぐった。
古賀調教師は「使った後でコンディションが良くなっていて、今日は十分にやれると思って送り出しました。囲まれての競馬で、しっかりと脚を使えたし、距離に関してはいろんな可能性があると思っています。すごく上手な競馬ができました」と、会心の勝利の喜びをかみ締めていた。