◆第43回ジャパンC・G1(11月26日、東京・芝2400メートル=良)
外国勢1頭を含むG1馬8頭が集結した頂上決戦は、イクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が単勝1番人気に応え、天皇賞・秋に続くG1レース6連勝を成し遂げた。テイエムオペラオー(2000年天皇賞・春~01年天皇賞・春)、ロードカナロア(12年スプリンターズS~13年香港スプリント)に続く史上3頭目。この2頭はいずれも6連勝の合間にG2の敗戦があり、G1のみ6戦全勝での達成は初となった。
勝ち時計は2分21秒8。この勝利により、イクイノックスは今年から5億円に増額された優勝金を獲得。3月のドバイ・シーマクラシックの1着賞金約4億6000万円を含む生涯獲得賞金は22億円超えとなり、国内外G1・9勝のアーモンドアイ(19億1526万3900円)を抜いて歴代1位に浮上した。天皇賞・秋に続いて手綱を執ったクリストフ・ルメール騎手は今秋のG1・4勝目で、生産者ノーザンファームのG1連勝は12に伸びた。
クリストフ・ルメール騎手(イクイノックス=1着)「この馬の走りは信じられません。ペースが速かったけど、直線はすぐに反応して、自分でもびっくりした。アクセレーション(加速)がすごかったです。1番枠にリバティアイランドがいての2番枠。タイトルホルダーとパンサラッサの後ろにつけたかったけど、イクイノックスはいいスタートを切りました。後ろにつけて、そこから勝つ自信がありました。イメージ通りです。スーパーホースですね。彼の上では自信をたくさん持ちます。賢い馬で乗りやすい。おとなしい。ポニーみたい。誰でも乗れますよ(笑い)。イクイノックスは改めてすごかった。すごくいい競馬をしてくれたことを、うれしく思います」