【阪神11R・阪神カップ】◎ママコチャが得意の距離で貫禄を示す。スプリンターズSは積極的に位置を取りに行った鞍上の好判断。直線で早めに先頭に立ち、2着馬の追い上げを鼻差抑えてのG1初制覇だった。
北九州記念(2着)と合わせて2戦続けて6ハロンで好走。折り合いの課題が完全に解消した訳ではないが、本質的に1400メートルがベストとみている。上がりの速い展開を、好位直後から瞬時に抜け出した3走前の内容が秀逸。池江調教師も「1200メートルよりも、はじけ方がいい」と認めている。
この中間は寒さで馬体が絞り切れない不安もあったが、栗東・CWコースで6、13日としっかり負荷をかけられ態勢は整った。G1を3勝した全姉のソダシと比べると時期は遅くなったが、本格化してきたことは明白。重賞2連勝で4歳シーズンを締めくくる。
グレナディアガーズは骨折明けを叩いて良化。前走は出遅れて直線だけの競馬になった。前2年が《1》〈2〉着と好相性のレース。流れに乗れれば巻き返しは必至だ。同じく当舞台を得意とするアグリ、ララクリスティーヌも有力な相手候補になる。