有馬記念当日の12月24日、中山競馬場は昼前から暖かな陽光が降り注いでいる。雨が久しく降っていないこともあり芝もぱんぱんの良馬場だ。
例年になく高速で、有馬記念と同じ芝2500メートルで行われた23日の11R・グレイトフルS(3歳上3勝クラス)の勝ち時計は、2分32秒0と過去10年で最も速い。通常ならば有馬記念の勝ち時計は2秒前後詰まるので、レコードタイム2分29秒5更新の可能性がある。
さらに内の状態もいい。芝レースに騎乗したあるジョッキーは、「思ったより内がいいですね。十分に内前でも残れると思います」とコメントした。
上記のことを証明するように、24日4R・2歳未勝利(芝2000メートル)の勝ち時計は2分1秒5。昨年の同週・同条件より1秒1も速く、勝ち馬は内を回り4角で2番手の馬だった。
ドウデュース、タイトルホルダーに馬場の恩恵がある。前者は日本ダービー、後者は宝塚記念のレコードホルダー。高速馬場は願ってもない。内目の枠で距離ロスもないと見れば、必然的に勝率は高くなる。また、穴で高速馬場に適性があるシャフリヤールも押さえておきたい。