暮れの大一番、グランプリは16頭で争われ、単勝2番人気で武豊騎手騎乗のドウデュース(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)が勝った。前走のジャパンC4着から巻き返し、22年日本ダービー以来となる3度目のG1制覇、23年京都記念以来となる重賞4勝目を挙げた。
2着にスターズオンアース(クリストフ・ルメール騎手)、3着にタイトルホルダー(横山和生騎手)が入った。勝ち時計は2分30秒9。
武豊騎手は10月29日の負傷後、12月16日の戦列復帰以来初の勝利。この日はドウデュース1頭だけの騎乗でこん身の手綱さばきを見せ、17年キタサンブラック以来となる勝利を挙げ、池添謙一騎手に並ぶ有馬記念最多となる4勝目とした。
友道厩舎はハーパー、ヒートオンビートとの3頭出しで頂点をつかみ取った。ダービー馬の制覇は11年&13年オルフェーヴル以来で、21年シャフリヤール、23年タスティエーラとの3世代のダービー馬対決も制した。同馬の父ハーツクライは05年に制しており、父子制覇となった。
武豊騎手(ドウデュース=1着)「ドウデュースも私も帰ってきました。状態はすごくいいなと思っていた。この馬のいいところだけを出すことを考えて、ラストの脚はいいものを持っているので、それを引き出すことだけを考えていました。道中は少し元気が良すぎたところがあったので、残り700メートルぐらいからこの馬の末脚を出すことだけを考えて。4コーナーを回った感覚がよかったので、なんとかなるかなと思っていました。ダービーのあとは苦しい思いをしていたけど、この馬はこんなもんじゃないと思って、ドウデュースが一番強いと思って頑張りました。G1・81勝目。これまでいい馬に恵まれて、きょうもドウデュースという名馬と有馬記念に挑めて、本当に幸せだなと思います。やっぱり競馬はいいなと思います。これからも応援してください。メリークリスマス」