【フェアリーS】イフェイオン&杉山佳明調教師がうれしい重賞初制覇 桜花賞に名乗り

重賞初制覇を決めたイフェイオン(手前左)
重賞初制覇を決めたイフェイオン(手前左)

◆第40回フェアリーS・G3(1月7日、中山競馬場・芝1600メートル、良)

 3歳牝馬限定の第40回フェアリーS・G3は7日、中山競馬場で争われ、未勝利を勝ったばかりで5番人気のイフェイオン(西村淳)が混戦を首差で制し、桜花賞(4月7日、阪神)候補に名乗りを上げた。杉山佳明調教師(40)=栗東=は開業4年目でうれしい重賞初制覇となった。

 信頼と絆でつかんだ白星だ。外の13番枠からうまく好位で運んだイフェイオンは、4角4番手から直線で反応良く加速した。最後は2着馬の猛追を首差でしのいで、デビュー3戦目でうれしい重賞初制覇を飾った。西村淳は「未勝利を勝ってから、すぐ重賞を勝たせてもらえることなんて、そうそうないので、3歳クラシックに乗れたらいいですね」と喜んだ。

 杉山佳調教師にとっても、開業4年目でうれしい重賞初Vだ。前走で初勝利を挙げた後、阪神JFへの挑戦も検討したが、「西村騎手がフェアリーSに行ったら絶対勝てるというので、信用しようということで」と年明けのG3への挑戦を決断。期待通りのセンスの良さで小回りコースを克服して、桜花賞へ夢が膨らんだ。

 杉山佳師はトレセンに入る前、同馬を生産した社台ファームで10年弱働いていたという。「本当にいろんな知識を吸収させていただき、それがあったからこそ調教師になれたと思う」と感謝の言葉を並べた。さらなる恩返しを誓い、G1の舞台へ歩みを進めていく。(坂本 達洋)

 ◆イフェイオン 父エピファネイア、母イチオクノホシ(父ゼンノロブロイ)。栗東・杉山佳明厩舎所属の牝3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算3戦2勝。総獲得賞金は4581万8000円。重賞初勝利。馬主は(有)社台レースホース。

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