飛躍の舞台(美浦)

バードウォッチャー
バードウォッチャー

 こんばんは、坂本です。今週は寒さが増している美浦トレセンからお届けします。

 さて、先週、今週とトレセン取材をしていると、ちょっと気になることがありました。そう、私の鼻がグズグズするのです。これはもしかして花粉症の始まりかと思い、「暖冬だから、もしかしたら…」と嫌な感じがしました。しかしネットなどで調べてみると、花粉の飛散開始は例年と同じく2月からという予報で、私の調子が悪いだけだったようです。寒さがいっそう増すなかですので、皆様もどうかご自愛ください。

 それでは本題へいきましょう。まずは国枝厩舎です。今週の京成杯に送り込むバードウォッチャー(牡、父ブラックタイド、母アパパネ)は、厩舎ゆかりの血統で注目の一頭です。1月10日の最終追い切りでは、Wコースで少し遅れてフィニッシュしましたが、調教はそこまで動かないタイプのようで問題ないとのことでした。国枝調教師は「体も動きもちょうどいいくらいで、メンタルの部分でやる気があるのでいい。乗り難しい馬ではないので、ルメールさんがうまくやってくれるのでは」と、期待を込めていました。先日のPOG特集の紙面で皐月賞馬候補にイチ押ししているだけに、個人的にも力が入ります。

 またバードウォッチャーと追い切りで併せたサトノエピック(牡、父キタサンブラック、母ランドオーバーシー)は、今週1月13日の中山・芝2000Mで初勝利を狙います。デビューから3着、2着と惜しい競馬が続いていますが、「(追い切りで)楽に動けていたし、そろそろ勝ててもいいのでは。中山もうまく対応できている」と手応えを口にします。

 また先週のフェアリーSで13着に敗れたエリカリーシャン(牝、父エピファネイア)は、五分にスタートを出ましたが、道中は追走で忙しく脚がたまりませんでした。国枝師は「(次走は)まだ決まってないけど、距離が足りない感じなので、オークスへもっていければ。長いところを使っていきたい」と今後の方向性を語っていました。

 昨年12月の中山で新馬勝ちしたミラビリスマジック(牝、父キズナ、母ソーマジック)は、今週の菜の花賞(芝1600M)で連勝を狙います。兄姉にはソーグリッタリングやマジックキャッスル、ソーヴァリアントなど重賞戦線で活躍した馬が居並ぶ良血ですね。「初戦はセンスのある味のある競馬だった。その後も順調で期待したい」と、トーンは高いですね。

 また新馬のミスティカルレイ(牝、父ロードカナロア、母バディーラ)は、東京開催でのデビューを目指しています。14年の朝日杯FSを制したダノンプラチナの半妹という血統馬です。「(距離は)マイルか、それよりあった方がいいかな。いいものはある。まだメンタル面がしっくりこないけど、血統はいいからね」と評価しています。

 次は手塚厩舎へいきましょう。こちらも京成杯にレイデラルース(牡、父レイデオロ、母カンデラ)を送り込みます。主戦の北村宏司騎手が先週、落馬負傷したため、今回は石橋脩騎手とのコンビで臨むことになりまして、さっそく今朝の追い切りでコンタクトをとっていました。手塚調教師は「出来は変わらず、仕上がりはいいですよ。一戦一戦、競馬を覚えてきてくれています。怖がりな面がどんどん解消されていけば」と語っていました。乗り難しい面があるため、乗り替わりによる割り引きはやむを得ないところでしょうが、好相性の舞台でどんな走りをするか注目です。

 また先週のシンザン記念で5着に敗れたショーマンフリート(牡、父スワーヴリチャード)は、共同通信杯(2月11日、東京)で巻き返しを期します。「馬場がかなり緩かった。太くは見えなかったけど、18キロ増は中身がともなってなかったのかも」と、仕切り直しを強調していました。

 先週の中山で1勝クラス(芝1200M)を制したスピリットガイド(牡、父Invincible Spirit、母EasyVictory)は、クロッカスS(1月27日、東京)へ向かいます。手塚師は「だんだん使いながら良くなっていっている。ファルコンSを狙っていけたら」と、なかなかトーンは高かったですね。また11月の東京で勝ち上がったペッレグリーニ(牡、父レイデオロ、母チャーチクワイア)は、予定通りにセントポーリア賞(1月28日、東京)へ向かいます。

 それでは今日のところはこのへんで。

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