◆第61回愛知杯・G3(1月13日、小倉競馬場・芝2000メートル、良)
牝馬限定のハンデ重賞は開催日程の変更で今年は中京から舞台を移して4歳以上の14頭によって争われ、川田将雅騎手が騎乗した1番人気のミッキーゴージャス(牝4歳、栗東・安田隆行厩舎、父ミッキーロケット)がV。2015年のオークスと秋華賞を制したミッキークイーンを母に持つ良血が、初の重賞タイトルを手にした。川田騎手は昨年のアートハウスに続く連覇。2月末で定年となる安田隆調教師は、これがJRA重賞通算59勝目。勝ちタイムは1分57秒9。
2着に菱田裕二騎手が騎乗した8番人気のタガノパッション(牝6歳、栗東・武幸四郎厩舎、父キングカメハメハ)、3着に鮫島克駿騎手が騎乗した2番人気のコスタボニータ(牝5歳、栗東・杉山佳明厩舎、父イスラボニータ)が続いた。
川田将雅騎手(ミッキーゴージャス=1着)「何より、師匠の安田(隆行)先生が今年の2月で定年になりますので、師匠とともにとれる最後の重賞のチャンスだったと思いますので、そこを決め切ってくれたことを本当にありがたく思います。今日の返し馬でも、まだあんまり良さを出せてないなという雰囲気ではありました。今日は勝ち切ることが本当に大事なレースだったので、レース内容どうこうというよりも、必ず勝てる競馬を、というところで競馬をしてきました。これを経て、また改めてこの馬らしい時間を、これから作っていければと思います。追い切りではとても素晴らしい背中で、いい動きもできるのですが、競馬場に連れて来るとそれを出すに至らない体でした。もっと時間がたって、成長してくれば、そういう面も解消されて動けるようになってくると思うので、そのへんは時間待ちかなということです。僕は本当にありがたく、いい馬に乗せていただいていますので、繰り返しになりますが、先生とともに最後の重賞を勝つことができたことの方が本当に大きなことで、本当にうれしく思います。師匠の安田先生は騎手としての現役時代『小倉の安田』と言われるぐらい、小倉になじみがありました。その先生が大事にしてきた小倉競馬場で重賞を勝てたことも、とてもうれしく思います。皆さんにもそれを覚えておいていただけたらうれしいです」