【東海S】ウィリアムバローズ、4度目挑戦で初タイトル 坂井瑠星騎手はG1活躍期待「もうひとつ上のクラスでも頑張ってくれる」

押し切って重賞初Vを決めたウィリアムバローズ
押し切って重賞初Vを決めたウィリアムバローズ

◆第41回東海S・G2(1月21日、京都・ダート1800メートル、重)

 2重賞が21日に行われ、第41回東海S・G2(京都)は2番人気のウィリアムバローズがV。重賞に4度目の挑戦で初タイトルを獲得した。

 24年のロケットスタートを決めたコンビが躍動した。ウィリアムバローズが4度目の重賞挑戦で待望の初タイトル。二の脚を利かせて2番手に行き、抜群の手応えで直線へ。雨の残るダートを突き進み、1番人気のオメガギネスを振り切ってゴールに飛び込んだ。

 6年連続JRA重賞Vとなった坂井は「強い相手に勝つことができました。もうひとつ上のクラスでも頑張ってくれると思います」とG1での活躍を期待。今年13勝目で、14勝のルメールに続く単独2位と絶好調。17日に制した船橋の交流G3・ブルーバードC(アンモシエラ)から中3日で、またも大仕事をした。

 今年6勝目で、全国リーディングに立つ開業6年目の上村調教師も「得意の戦法に持ち込むことができた。馬が完成してきた。今後が楽しみ」と胸を張る。昨年、JRA40勝で全国7位に躍進した新進気鋭の厩舎から、遅咲き6歳の砂の新星が誕生。優先出走権を獲得したフェブラリーS(2月18日、東京)を含め今後は未定だが、進む道に注目が集まる。(玉木 宏征)

 ◆ウィリアムバローズ 父ミッキーアイル、母ダイアナバローズ(父シンボリクリスエス)。栗東・上村洋行厩舎所属の牡6歳。北海道日高町・中原牧場の生産。通算成績は17戦7勝。総獲得賞金は1億9673万6000円。重賞初勝利。馬主は猪熊広次氏。

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