こんにちは、山本です。今日は栗東から帰ってきて、西宮の自宅からのパッチパチ。木曜夜だけは真面目に仕事するんですよ、一応。ではでは、行ってみましょうか♪
さて、つい先日のこと。ちょっと久しぶりに飛行機に乗る機会がありました。結構、気流の安定しない日で上空ではフリーフォール状態になることが多く、なかなかスリルのあるフライト。しかも、年明けに痛ましい事故もありましたから、着陸の時は「大丈夫かな」とちょっと思ったりするなど、今までとは違う気分での移動となりました。
そんな機内の中。後ろの座席にいた赤ちゃんが8割方、大きな声でずーっと泣いていたのです。乗客の方には明らかに不機嫌そうな顔をしている人もちらほら…。しかし、怒れないんですよ。全く記憶にないんですが、両親によると子供の頃のワタクシが、まさにそんな赤ちゃんだったらしいから。前にも書いたと思うんですけど、ほぼ3歳まで歩かず、話さずの子供で両親を非常に心配していたらしい。
しかし、泣く時はよく泣いたようです。恐らく、1歳にもならない頃でしょう、力士の高見山さん(まぁ、デカい人です)に抱っこされた写真があるんですが、まぁ、声も聞こえんばかりに泣いている。いや、泣き叫んでいる。本人に失礼なレベルですよ、多分。ということで、そんな子供に「うるさいよ!」と思う資格のない人間なのです。まっ、しゃあないやんとBGMぐらいに思っといた方が楽ですよ、本当に。
ということで、子供を持っている「良きパパ」みたいなことを書いたところで、そろそろ本題へ。2歳馬情報にいきましょか。
まずは池江厩舎。セレクト当歳セールで1億5000万円がついたダノンウィルヘルム(牡、父レイデオロ、母ファイネストシティ)は来週の小倉芝2000メートルに丸山Jで出走することになりました。ここは池江厩舎、荻野極Jで出走予定のエイジランナー(牡、父サトノダイヤモンド、母エイジランナー)と2頭出しですね。ダノンはとにかく、丹念すぎるほど乗り込まれてきました。兼武助手は「馬を極端に怖がる面は徐々に解消され、動きはまずまずですね」と説明。距離に関しては気性面も考慮して、まずはゆったりとした条件を選択したようです。
その兼武助手が「隠し玉になるかも」とつぶやいたのがホウオウトランプ(牡、父サトノダイヤモンド、母レディイヴァンカ)。とはいえ、この馬もセレクト当歳セールで1億3000万円の馬ではあるんですけどね。「見た目は本当に緩いし、乗っていても本当に緩い。だけど、時計が出るんですよ。これは走れるのかな、と。順調にいけば面白いかもしれませんよ」とのこと。もう少し乗り込みつつ、良化を促し、初陣を決めていくようです。
あと、近親にオルフェーヴルがいるオールデュスヴラン(牡、父ルーラーシップ)は来週のゆりかもめ賞に、キングJでの出走を予定しています。「前走の後のルメール騎手が『2400』みたいなことを言ってきてくれたんですよね」と同助手。距離延長で前進を狙います。このレースは他にも関西馬が多く参戦。須貝厩舎からはウールデュボヌール(牡、父キタサンブラック)も東京へ遠征します。
そして、このゆりかもめ賞には松下厩舎のショウナンハウル(牡、父レイデオロ)も津村Jで参戦します。「(状態は)いいですよ。基本的に心肺機能が高いので、長いところでどんな競馬をしてくれるか楽しみにしています」と松下調教師。今まで大味な競馬が多いのですが、長くいい脚を使えるのは確かに強い心肺があるからこそ。長丁場への挑戦は興味ある選択です。しかし、ゆりかもめ賞といえば、パッと思い浮かぶのが、個人的に追いかけていた99年3着のペイテドブラック。ちなみに、その年の勝ち馬はホットシークレット。ワタクシの報知入社2か月前のレースです。
話がそれました。友道厩舎は来週の東京芝1800メートルにベトルス(牡、父ハーツクライ、母エスキモーキセス)を送り出します。鞍上は坂井J。母に米G1を持ち、昨春から注目されていましたが、ようやく初陣が見えるところまできました。「体質が弱かったんですが、ハーツっぽくて距離が延びてよさそうなタイプですと」と友道調教師。大江助手は「馬が緩いのですが、やるごとに良くなってきました。調教でやっていることを理解してくれています」と分析します。この時期の新馬は出走が難しく、来週は除外の可能性もありますが、陣営はそこも見据えている様子。いや、取材の感触ではもう1週ほど延びた方が、明らかによりよい状態で出走できそうに感じました。いずれにせよ、来週ですね。
ということで、今日はここまで。すいません。矢作厩舎のお話は週末にまた触れます。ではでは