【シルクロードS】ルガル、余裕の重賞初V「G1でも活躍してくれる」西村淳也騎手は24年重賞2勝目

重賞初制覇を飾ったルガル(左)(カメラ・高橋 由二)
重賞初制覇を飾ったルガル(左)(カメラ・高橋 由二)
西村淳は今年重賞2勝目(カメラ・高橋 由二)
西村淳は今年重賞2勝目(カメラ・高橋 由二)

◆第29回シルクロードS・G3(1月28日、京都・芝1200メートル、良)

 東西で2重賞が行われ、昨年の全国リーディング1位に輝いた杉山晴紀調教師(42)=栗東=が同日ダブル重賞制覇を達成。第29回シルクロードS・G3(京都)は2番人気のルガルが3馬身差の快勝で初タイトルをゲットした。

 スタートを出た時点で勝負ありだった。前走まではゲート内でじっとしていられないルガルだったが、練習が実を結び、この日は好発。道中2番手から絶好の手応えで直線に向くと、残り300メートルで抜け出しにかかり、馬場の真ん中を豪快に突き抜けた。ステッキ2発でラストは流す余裕。後続に3馬身差をつけて重賞初勝利をつかんだ。

 7日のフェアリーSのイフェイオンに続き、今年早くも重賞2勝目となった西村淳は「見ての通り強かったです。この馬はゲートだけが難しいんですが、クリアしてくれて言うことなかったです。最後も遊ぶようなしぐさを見せていました。G1でも活躍してくれると思います」と少し驚いた表情で相棒をたたえた。

 杉山晴厩舎は、この日でJRA重賞19勝としたが、芝1200メートルは初めて。東京競馬場で対応したトレーナーは「見た限りではスタートが勝因かなと。彼の必殺技というか得意技ですよね。今日は100点の騎乗と言ってあげたいです」と若武者に感謝。高松宮記念(3月24日、中京)に向け「意識してやっていきたい」と開業9年目で初のスプリントG1参戦を見据えた。

 芝の中長距離路線に昨年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス、マイル路線には明け4歳のエルトンバローズがスタンバイ。バラエティーに富んだオープン馬を多数抱えるリーディング厩舎が、24年も競馬界を引っ張っていく。(玉木 宏征)

 ルガル 父ドゥラメンテ、母アタブ(父ニューアプローチ)。栗東・杉山晴紀厩舎所属の牡4歳。北海道浦河町・三嶋牧場の生産。通算11戦3勝。総獲得賞金は1億2150万円。重賞初勝利。馬主は江馬由将氏。

 【レースメモ】

 ◆西村淳也騎手 初騎乗初勝利。重賞はフェアリーS(イフェイオン)に続き、今年2勝目で通算8勝目。

 ◆杉山晴紀調教師 初出走初勝利。重賞は23年毎日王冠(エルトンバローズ)以来、通算18勝目。18年から7年連続の重賞勝利に。

 ◆ドゥラメンテ産駒 初出走初勝利。重賞は23年菊花賞(ドゥレッツァ)以来、通算23勝目。21年から4年連続の重賞勝利。

(記録はすべてJRA)

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