【共同通信杯】今週も重賞キングだ!「当たりがしっかりしているし柔らかい」ディマイザキッドの清水英師が絶賛する騎乗技術

キング騎乗で重賞初制覇を狙うディマイザキッド(カメラ・荒牧 徹)
キング騎乗で重賞初制覇を狙うディマイザキッド(カメラ・荒牧 徹)

◆第58回共同通信杯・G3(2月11日、東京競馬場・芝1800メートル)

 短期免許で来日し、女性騎手初のJRA重賞2勝目を挙げたレイチェル・キング騎手(33)=英国=が2週連続の重賞Vを狙う。第58回共同通信杯・G3(11日、東京)に出走するディマイザキッドの清水英克調教師(58)=美浦=は「この馬に合っている」と手綱さばきに期待。クイーンC・G3(10日、東京)もガビーズシスターで参戦し、新たな歴史にチャレンジする。

 “キング旋風”が吹き荒れている。年初から短期免許で来日しているキングは、先週の東京新聞杯で7番人気のサクラトゥジュールを勝利に導き、アメリカJCC(チャックネイト)に続き女性騎手としては史上初となるJRA重賞2勝目をマーク。今週は東京で騎乗し、10日のクイーンC(ガビーズシスター)、11日の共同通信杯(ディマイザキッド)でさらなる金字塔を狙う。

 ここまで減量の恩恵がないなかで約1か月で8勝。昨年は主戦場の豪州でG1・3勝を挙げた名手が存在感を見せつけている。それでも「先週の東京で活躍? イギリスでも乗っていたので右回り、左回りは気にならない」と周囲のけんそうをよそに涼しい顔を浮かべる。

 活躍に反応したのが、共同通信杯でディマイザキッドの手綱を託した清水英調教師だ。昨年、ワールドオールスタージョッキーズでキングが初来日。第1戦で同厩舎のドーバーホークを大外一気で勝利に導きファンの度肝を抜いたが、同師は「当たりがしっかりしているし柔らかい。馬が収縮するときにうまく引きつけられるし、抜き差しができる。ディマイザキッドに合っていると思う」とべたぼれする。

 7日の美浦・Wコースで行われた最終追い切りで、キングは愛馬とコンタクトを取った。ホワイトターフ(5歳1勝クラス)と併せしっかり折り合うとスムーズに加速し、6ハロン82秒7―11秒7で併入。「すごく乗りやすい。いい反応を見せてくれた。相手は強いがチャレンジするのが楽しみ」と手応えをつかむ。今週も土日で17鞍に騎乗。勢いをさらに加速していく。(松末 守司)

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