3月2日の小倉8R・4歳上1勝クラス(芝2000メートル=13頭立て)で、柴田裕一郎騎手=栗東・中竹和也厩舎=がアリスヴェリテ(牝4歳、栗東・中竹和也厩舎、父キズナ)でデビュー初勝利。ルーキー一番星をマークした。勝ち時計は2分1秒7(稍重)。
好発を決めると、序盤はイリスレーンとのハナ争い。「本当は2番手が良かったのですが、僕が我慢できなかった」と先頭に立ち、大逃げの格好に。直線に入ってからも脚勢は鈍ることなく、5馬身差の圧勝だった。「馬が強かったです。できるだけ緊張しないように、馬を信じてレースしました」と柴田裕。初勝利の感想を問われると「やったー!」と初々しさを漂わせた。
師匠の中竹調教師は想定外の逃げ切りに「馬の力だけで勝たせてもらった。残り4ハロンの標識までリラックスして走らせる課題を与えたけど、全くできなかった。本人も『15点』と言いました。こういうことを積み重ねて上達していく」と、苦言を呈しながらも笑顔だった。