【チューリップ賞】武豊「また楽しみな馬と出会えた」スウィープフィートの桜花賞切符獲得導いた

チューリップ賞5勝目を挙げた武豊(カメラ・高橋 由二)
チューリップ賞5勝目を挙げた武豊(カメラ・高橋 由二)
ウィープフィート(手前)は力強い脚で差し切った
ウィープフィート(手前)は力強い脚で差し切った

◆第31回チューリップ賞・G2(3月2日、阪神競馬場・芝1600メートル、稍重=3着までに桜花賞の優先出走権)

 桜花賞トライアルの第31回チューリップ賞・G2(阪神)が2日に行われ、スウィープフィートが重賞初制覇を飾った。初コンビの武豊騎手は昨年のモズメイメイに続く同レース初の連覇で、歴代最多を更新する5勝目。2着セキトバイースト、3着ハワイアンティアレまでが桜花賞・G1(4月7日、阪神)の優先出走権を獲得した。

 鮮やかに差し切ってスウィープフィートが、クラシックへの扉を開いた。絶好の手応えで4角14番手から直線へ。大外から猛然と脚を伸ばし、残り100メートルの地点で先頭に立って勝負はあった。レジェンドの武豊は「こちらが思っている以上の切れ味でした」と初コンビの相棒を褒めちぎった。

 昨年のモズメイメイに続くレース初の連覇で、単独最多の5勝目。2週前の京都牝馬Sでデビューから38年連続の重賞Vを達成し、ここで今年2勝目を挙げ、「今日はいい仕事ができたし、また楽しみな馬と出会えました」と勝利の余韻に浸った。

 庄野調教師は自らが管理し、19年のジャパンCなどG1を2勝したスワーヴリチャードの初年度産駒で重賞初V。念願の桜切符をつかみ「ただただ、うれしい」と破顔した。この日は54歳のバースデーで武豊から「お誕生日おめでとうございます」とゼッケンを手渡されるなど、特別な一日となった。

 鞍上も「(本番と)同じ条件でトライアルをこの強さで(勝って)、当然期待できる」と05年の宝塚記念などG13勝の名牝スイープトウショウの孫娘を評価。次は陽気に包まれた仁川へ、堂々と戻ってくる。(水納 愛美)

 ◆スウィープフィート 父スワーヴリチャード、母ビジュートウショウ(父ディープスカイ)。栗東・庄野靖志厩舎の牝3歳。北海道新ひだか町・聖心台牧場の生産。通算6戦2勝。総獲得賞金は7286万4000円。重賞初勝利。馬主は(株)YGGホースクラブ。

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