北沢伸也元騎手の引退式が阪神競馬場で 武豊騎手らから花束を贈られ「引退式をやってもらえて障害レースのおかげ」

「スッキリした気持ち」と笑顔でターフを去った北沢元騎手(カメラ・高橋 由二)
「スッキリした気持ち」と笑顔でターフを去った北沢元騎手(カメラ・高橋 由二)

 3月5日で騎手を引退し、栗東・藤野健太厩舎で調教助手になった北沢伸也元騎手(52)の引退式が9日、阪神競馬場で行われた。

 4R終了後、ウイナーズサークルに記念Tシャツを着た騎手仲間が集まり、奥様、日本騎手クラブ会長の武豊騎手、障害専門騎手で最年長(47歳)の西谷誠騎手=栗東・中内田充正厩舎=、熊沢重文元騎手、奥様らから花束が渡され記念撮影、胴上げと続き、温かい拍手でねぎらわれた。

 北沢騎手は1990年3月にデビューし、2010年からは障害レースに専念。これまで障害重賞で9勝を挙げている。14年の中山大障害ではレッドキングダムを勝利に導き、J・G1も勝利。12年、14年には最多勝利障害騎手としてJRA賞も受賞した。昨年9月10日の障害未勝利戦が最後の騎乗となった。通算成績は3204戦282勝(平地122勝、障害160勝)。

 北沢騎手「去年9月の調教中に落馬して、潮時かなと引退を決めました。目標にしていたJ・G1、障害100勝、最多勝利障害騎手をすべて達成できて、悔いなくスッキリした気持ちです。平地では鳴かず飛ばず(の成績)でしたが、こうして引退式をやってもらえて障害レースのおかげです。毎週毎週、障害練習をしながらレースの組み立ても任せてもらって、アッという間の34年でした。髪の毛も無くなっちゃいました(笑い)。幸せな騎手人生でした。障害レースは文化のひとつ。後輩には、けがなく一日でも長くジョッキーを続けてほしいです。こうして引退式をやってもらえるチャンスもあるわけですから、どんどん挑戦してほしい。まだ人生は長く、無事に調教助手に転職できて幸せです。今後は1頭でも多く、ウイナーズサークルに来られる馬を。自分は勝てなかった、平地重賞を勝てる馬をつくりたいですね」

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