16日の阪神競馬2R、3歳未勝利(ダート1800メートル=14頭立て)で武豊騎手が騎乗した1番人気のグランオース(牡3歳、栗東・角田晃一厩舎、父マジェスティックウォリアー)が人気に応えて好位から抜け出し、デビュー5戦目で初勝利を挙げた。武豊騎手は15日に55歳の誕生日を迎えたばかりで、この日の初騎乗で“55歳初V”を決めた。
勝負どころの反応はひと息でも、しっかりと脚を伸ばすのが熟練の技だ。ウィナーズサークルでファンからプレゼントを受け取った武豊騎手は「スタートが決まったので、いけたら先行しようと思って。もっとよくなりそうな馬だと思う」と振り返った。これが今年の21勝目と年始から好調を続ける名手は「結構追わされた。55歳には厳しい(笑い)。半マイル(800メートル)追いっぱなしだったね」と気持ちよさそうに汗をぬぐった。今日は全7鞍、明日も5鞍騎乗予定。ますますさえ渡る手綱さばきに注目だ。