中山競馬場で行われた第38回フラワーC・G3は、2番人気のミアネーロがデビュー3戦目で重賞初制覇を飾った。
勝つ時は全てがうまくいく。レース直前に壊れた内ラチを修理するため6分間遅れのスタートになり、その間にミアネーロは落ち着きを取り戻した。津村は「テンションに課題がある馬で、発走時間が遅くなって落ち着いてくれたのが良かった」と明かした。
鞍上の好判断もあり、16年にファンタジーSを制した姉のミスエルテに続く重賞Vとなった。道中は中団で脚をため、直線はインの空いたスペースから脚を伸ばした。津村は「今日の馬場は内が残っていたので外に出さず、内にこだわりました。新馬戦の時から格段に良くなっていたのを感じたので、自信を持っていきました」と胸を張った。
馬主のシルクレーシング・米本昌史代表は「レース後の馬の様子を見てからになりますが、目標はオークス(5月19日、東京)になるのかなと思います」と説明。「この馬と大きいところを狙いたいですね」と意気込んだ津村とともに、世代の頂点を狙う。(西山 智昭)
ミアネーロ 父ドゥラメンテ、母ミスエーニョ(父プルピット)。美浦・林徹厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績は3戦2勝。総獲得賞金は4669万7000円。重賞初勝利。馬主は(有)シルクレーシング。