◆第68回大阪杯・G1(3月31日、阪神競馬場・芝20000メートル)
強い5歳世代の1頭、ローシャムパーク(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父ハービンジャー)に期待している。
注目していた香港カップは、スタートで遅れて後方からの競馬になり伸びきれず8着。ただ、夏の函館記念の時も取材をしたが、春先からコンスタントに使って夏の暑い時期の函館記念→オールカマーで好メンバー相手に連勝した激戦の影響が少なからずあったように思う。オールカマーではあのタイトルホルダーを退けていることからも、あれが力ではないだろう。
それだけに2月下旬に美浦トレセンに帰厩後、動きを注視してきた。当初は気持ちが乗っていないようにも見えたが、3月20日の美浦・Wコースで行われた1週前追い切りは、6ハロン82秒1―11秒2で併走馬と併入。集中力を保ちながらしっかり折り合った姿に仕上がりの良さを感じ取れた。田中博調教師も「伸びて走るところがあるけど、頭が起きていいバランスで走れていました。フィジカルは今年になって向上が見られます」と成長を感じ取っており、反撃の態勢は整えられつつあるのが見て取れた。
初の阪神の内回りコースだが、操縦性は高く何ら問題はない。初のビッグタイトルを視界に入れていることは間違いない。(松末 守司)