◆第84回皐月賞・G1(4月14日、中山・芝2000メートル)1週前追い切り=4月3日、栗東トレセン
無傷3連勝での皐月賞・G1(14日、中山)制覇を狙うビザンチンドリームが3日、栗東で1週前追い切りを行った。
昨年末の新馬V以来、2戦ぶりにコンビを組むムルザバエフが騎乗。CWコースで内エイトスターズ(4歳1勝クラス)、外ハナビマンカイ(7歳1勝クラス)を追走したが、序盤は制御が利きづらく頭を上げたりもした。だが、直線手前から2頭の間に入ると、スムーズな走りに切り替わる。手綱を動かされたラスト1ハロンでハナビマンカイを突き放し、エイトスターズにも頭差先着した。
6ハロン80秒4―12秒1とタイムも優秀。ムルザバエフは「動きは良かったです。燃えやすい面があるので、そこが課題になります。リラックスすれば、すごい脚を使える馬ですから」と久々のコンタクトで手応えを深め、満足そうに振り返る。
新馬、きさらぎ賞ともに大外一気の差し切り勝ちのように、世代トップクラスの決め脚を秘める。「中山は他の競馬場よりペースが流れるし、いいと思う」とムルザバエフは分析。再び豪脚を解き放ち、混戦を断つ。(山本 武志)