◆第33回アーリントンカップ・G3(4月13日、阪神競馬場・芝1600メートル)
福永調教師がアーリントンC(13日、阪神・芝1600メートル=3着までにNHKマイルCの優先出走権)で“重賞デビュー”を迎える。送り出すのはチャンネルトンネル。前走のスプリングS4着後に転厩し、手がけることになった。
栗東・坂路での1週前追い切りには自ら騎乗した。ケイデンシーマーク(4歳2勝クラス)を5馬身追走して、軽く仕掛たのみで首差遅れたが、開門から30分以上たった力のいる馬場で52秒4―12秒3。「いい動きだったよ。使ってきている馬だから心臓はできているし、サラッとやるだけで」と満足そうにうなずいた。
騎手時代に1502回騎乗し、160勝を挙げたJRA重賞だが、調教師としては初めて。7日に初勝利を含む2勝をマークと流れも向いてきた。「いい身のこなしをするし、乗りやすい。マイルはいいんじゃないかな。力を発揮しやすいと思う」。3着までなら手に入るG1の優先出走権。大舞台へたどり着くため、万全の仕上げで臨む。(山本 武志)