第169回天皇賞・春が4月28日、京都の芝3200メートルで行われる。
テーオーロイヤル(牡6歳、栗東・岡田稲男厩舎)は、ダイヤモンドS、阪神大賞典と重賞連勝中。長距離戦での安定感ある立ち回り、持続系の末脚が武器のリオンディーズ産駒だ。1週前には主戦の菱田裕二騎手を背に栗東・CWコースを単走で力強く伸び、7ハロン96秒8―11秒5をマークした。「しっかり負荷をかけられ、順調に調教を積め、前走より状態は上がっているんじゃないかと思います」と鞍上は納得の表情。得意条件でG1初制覇へ、その時は近づいている。
昨年の菊花賞に続く、G1・2勝目を狙うドゥレッツァ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)。10日に美浦から移動し、栗東で調整が行われている。「物見をせず成長していると思います。長距離を走るので、いいのではないでしょうか」と陣営は順調な調整に自信を見せた。金鯱賞2着は59キロと、直線の不利がこたえた一戦。乗り替わる戸崎騎手を背に、縦横無尽に駆けた菊花賞のレースが再現できれば当然勝機。
菊花賞2着があるダービー馬タスティエーラ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)、日経新春杯1着、阪神大賞典3着のブローザホーン(牡5歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)、AJCCを好内容勝ちのチャックネイト(セン6歳、美浦・堀宣行厩舎)、ダイヤモンドS2着サリエラ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)、昨年の3着馬シルヴァーソニック(牡8歳、栗東・池江泰寿厩舎)、阪神大賞典2着ワープスピード(牡5歳、美浦・高木登厩舎)、サヴォーナ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)もステイヤーの資質に定評があり、十分に圏内。(大上 賢一郎)