◆第19回ヴィクトリアマイル・G1(5月12日、東京・芝1600メートル)1週前追い切り=1日、栗東トレセン
阪神牝馬S覇者のマスクトディーヴァ(牝4歳・栗東・辻野泰之厩舎、父ルーラーシップ)が、抜群の切れ味を見せた。CWコースでロードオルデン(5歳2勝クラス)とブリックワーク(3歳未勝利)を大きく追走。馬なりのまま直線入り口で並びかけると、俊敏なフットワークで加速した。5ハロン66秒9―11秒5でブリックワークに併入、ロードオルデンに先着。辻野調教師は「思った以上にしっかり動けていました。先週動かし始めてから、一気に中身が入ってきましたね」と十分な手応えを示した。
前走は好位追走から、最後は流し気味での完勝。課題だったゲートも、問題なくこなした。指揮官は「つくり込んだ状態ではありませんでしたが、ああいう余裕を持った勝ち方。次に向けて、収穫の多いレースだったかな」と振り返る。厩舎にとっても初のG1制覇に向けて、「前走の競馬ができれば、おのずと結果はついてくると思います」と力を込めた。