◆第29回NHKマイルC・G1(5月5日、東京・芝1600メートル、良)
3歳馬によるマイル王者決定戦は18頭で争われ、川田将雅騎手が騎乗した単勝2番人気のジャンタルマンタル(牡3歳、栗東・高野友和厩舎、父パレスマリス)が勝利。前走の皐月賞3着から巻き返し、朝日杯FS以来となるG1通算2勝目を挙げた。抜群のスタートから先団の外目を追走。直線はスムーズに伸びて後続の追い上げをしのいだ。川田騎手は2022年にダノンスコーピオンで制しており、今回が2勝目。
2着に1番人気のアスコリピチェーノ(クリストフ・ルメール騎手)、3着は10番人気のロジリオン(戸崎圭太騎手)が入った。勝ち時計は1分32秒4。
西村淳也騎手が騎乗した13番人気のイフェイオン(牝3歳、栗東・杉山佳明厩舎、父エピファネイア)はインから脚を伸ばし、5着だった。
西村淳也騎手(イフェイオン=5着)「桜花賞を使っていいガス抜きができましたね。返し馬はちょっとファイトしましたが、レースでは手の内に入りましたし、牝馬でしたがこのメンバーでも掲示板をとれたので力がありますね」
鮫島克駿騎手(ディスペランツァ=7着)「3、4コーナーで外に出して伸びかけたところで内の馬が外にでてきてしまい、目の前に入られて手綱を引っ張る不利がありました。内枠だったけど外にだして末師を生かしたいと思っていただけにあの不利が痛かった」
菅原明良騎手(ウォーターリヒト=8着)「終始、外を回る形で苦しい形。それでも追ってからの反応は良かった。これから走ってきそうです」
横山武史騎手(アルセナール=9着)「敏感な面があると聞いていたので、この枠はいいと思っていました。ただ、ゲートに入ってから開くまでが速くて、中で態勢が整う時間がなかったです。思ったよりポジションが後ろになってしまいましたが、乗りやすい馬でしたし、直線で外にだしてからの弾けっぷりはすごかったです。将来性があるので先が楽しみな馬です」
菱田裕二騎手(エンヤラヴフェイス=10着)「勝った馬の真後ろでリズム良く運べました。道中は一番いいポジションだと思っていました。G1でしたが、馬も冷静にいてくれたし、いいスタートを切っていいポジションで競馬をしてくれました。これがいい経験になってくれればと思います」
石橋脩騎手(ユキノロイヤル=11着)「いい雰囲気で競馬に臨めました。ゲートをふわっと出てリズム良く走って最後まで頑張ってくれて、坂上からまた伸びてくれました」
松山弘平騎手(ノーブルロジャー=12着)「しまいにいい脚を使える馬なのであまりポジションは気にせずにリズムよく走らせたいと考えていました。ただ、内枠で苦しい形になってしまい正直、リズムはあまりよくなかったです。今日はうまく導いてあげられませんでした」
北村友一騎手(ダノンマッキンリー=13着)「前走の1400メートルに比べて1600メートルは3コーナーからペースが流れなかったぶん、そこで力みが強くなってしまった感じです。そのぶん、直線でも前走のような脚を使えませんでした」
横山和生騎手(アレンジャー=14着)「落ち着きがあったのは良かったですね。ただ、スタートがうまく決められなかった。本当はもう少し前めで流れに乗せたかったです」
岩田康誠騎手(マスクオールウィン=15着)「直線まではすごく良い感じでこられましたが、直前の真ん中あたりで脚が上がってしまいました」
北村宏司騎手(シュトラウス=16着)「力が入っている時間が長かったですね。なかなか気持ちを整えて進めていく感じにならなかったです」
ミルコ・デムーロ騎手(キャプテンシー=18着)「前回はすごく落ち着いてたが、急に暑くなってすごく興奮していたのか今回は調教の段階からテンションが高いなと思っていたが、当日もやっぱり高かった」