◆日本ダービー追い切り(22日・美浦、栗東トレセン)
第91回日本ダービー・G1(26日、東京)に向けた追い切りが22日、東西トレセンで行われ、考察「追い切り」編は、担当のヤマタケ(山本武志)記者と坂本達洋記者がとっておきの注目馬を抜てきした。
坂本(以下、坂)「様々な路線からダービーへ挑むなかで、この中間の上昇度は逆襲への大きなカギになりますね」
ヤマタケ(以下、ヤ)「せやねん。皐月賞で17着に大敗したメイショウタバルは、4週連続で浜中騎手が追い切りに騎乗して目を引くわ」
坂「暴走気味に逃げた前走は、前半1000メートル通過57秒5と抑えが利かない感じで…」
ヤ「勝った毎日杯から中2週でも、どうしても調教で時計が出てしまっていた。そこで今回、最初の2週は手綱を引っ張り通して我慢を覚えさせていた。それで1週前は栗東・CWコースでびっしり追って少し遅れたけど、むしろずぶい感じだったことにジョッキーは『やってきたことが身になっている』と、今までと変わってきた面に手応えをつかんでいたわ。肉体面というよりも、メンタル面を上げることに主眼を置いて成果が出ていると思う」
坂「美浦では皐月賞4着のアーバンシックが要注目ですよ」
ヤ「Wコースでラスト1ハロン10秒9はなかなかやな」
坂「追うごとに良くなっていますね。武井調教師は『先週は抜く時の迫力でしたけど、今回はそれを超えて直線を通した動きに力強さがより出たなと思います』と絶賛していました。皐月賞では今までにないくらい走りきったぶん、ダメージが心配されましたが、それを乗り越えてひと段階上がった印象です」
ヤ「課題の気性面はどうなん?」
坂「以前よりもコントロールが利くようになっています。武井調教師が『申し分ない』と言ったのもうなずけます」
ヤ「ずいぶん強気やね」
坂「先週50万馬券を的中した角田記者の口癖じゃないですが、『過去最高の出来』なのは間違いないです」