【エプソムC】レーベンスティールが別次元の走りで「香港ショック」乗り越え復活V「勝つ自信がありました」鞍上のルメールは重賞150勝目

強さを見せつけて重賞2勝目のレーベンスティール(カメラ・荒牧 徹)
強さを見せつけて重賞2勝目のレーベンスティール(カメラ・荒牧 徹)
勝利にガッツポーズの田中博調教師(右)とルメール
勝利にガッツポーズの田中博調教師(右)とルメール

◆第41回エプソムC・G3(6月9日、東京・芝1800メートル、良)

 2重賞が9日に行われた。第41回エプソムC・G3はレーベンスティールが59キロを問題にせず、2馬身差をつけて昨秋のセントライト記念以来の重賞2勝目。初コンビのクリストフ・ルメール騎手(45)=栗東・フリー=は、史上5人目のJRA重賞150勝目となった。

 際立つ強さで4歳の素質馬が復活した。1番人気に支持されたレーベンスティールは馬場の真ん中を突き抜け、2つ目の重賞タイトルをつかんだ。史上5人目となる重賞150勝目となったルメールは「59キロを背負って、すごくいいパフォーマンス。今日は楽な勝ち方でした」と褒めちぎった。

 一頭だけ別世界にいた。スタートを決めて7番手を追走。はち切れんばかりの手応えを感じながら迎えた直線は、他馬の手が激しく動くなか、スッと促しただけでグンと加速。上がり3ハロンはメンバー最速タイの33秒7の破壊力で突き放し、最後は手綱を緩めてゴール。2着に2馬身差の決定的な差をつけた。鞍上は「調教師に状態はバッチリと聞いていたので、勝つ自信がありました。スタートが良かったし、道中でも落ち着いていた。だんだん伸びて加速してくれました」と振り返った。

 止まっていた針が再び動き出した。昨秋のセントライト記念を勝って初めての海外遠征となる香港に乗り込んだが、状態が上がらないまま香港ヴァーズを迎えて8着。国内復帰戦の新潟大賞典でも11着と結果を出せなかった。「上を目指せる馬」と思い続けた田中博調教師はまさかの足踏みに頭を悩ませたが、攻めの調教を貫いて負荷をかけ続けて本来の走りを取り戻した。トレーナーは「ホッとしました。強い姿を見せられたけど、パドックでのイレ込みが激しいし、気性面の課題と向き合っていかないと」とさらなる進化へ、気持ちを引き締めていた。

 次走は未定だが、視界は大きく広がった。田中博師は「他の世代と走れたので、ここからですね」と、さらなる高みを目指していく。(松末 守司)

 ◆レーベンスティール 父リアルスティール、母トウカイライフ(父トウカイテイオー)。美浦・田中博康厩舎の牡4歳。北海道日高町・広富牧場の生産。通算成績は9戦4勝(うち海外1戦0勝)。総獲得賞金1億2769万6000円(海外0円)。主な勝ち鞍は23年セントライト記念・G2。重賞2勝目。馬主は(有)キャロットファーム。

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