【米子S】トゥードジボン影すら踏ませず逃げ切り 四位調教師「チャンピオンを目指して使っていきます」

鮮やかに逃げ切ったトゥードジボン(カメラ・高橋 由二)
鮮やかに逃げ切ったトゥードジボン(カメラ・高橋 由二)
サマーマイルシリーズ初戦を制した松山(左)と四位調教師
サマーマイルシリーズ初戦を制した松山(左)と四位調教師

◆米子S(6月15日、京都競馬場・芝1600メートル)

 サマーマイルシリーズの開幕戦、米子S・リステッドが15日、京都競馬場で行われ、単勝4番人気のトゥードジボンが逃げ切った。

 影すら踏ませなかった。すんなり先頭を取ると、道中は約3馬身のリード。直線入り口で後続に並ばれかけたが、ラスト2ハロンを10秒9―11秒2でまとめ、外から追い込んだ2着馬ディオに1馬身半差をつけて快勝。初コンビの松山は「自分の形で走れば、強い競馬をしてくれます」とたたえた。

 昨秋から2連勝で臨んだ今年の京都金杯は3着も、以降は3戦連続2桁着順。10着だった前走の読売マイラーズC後、四位調教師は「さすがに、G1級のメンバーではね返された」と振り返ったが、京都マイルはこれで5戦3勝。得意舞台で反撃し「今回はリステッドだし、内容のある競馬をしてほしいと思っていた」と納得の表情を浮かべた。

 米子Sの覇者は、21年ロータスランド、22年ウインカーネリアン、23年メイショウシンタケと3年連続でサマーマイルシリーズも制している。指揮官は「チャンピオンを目指して使っていきます」と宣言。体調を優先しながら、関屋記念(8月11日、新潟)を視野に入れる。松山も「力をつけてくれているし、こういうところでも楽しみ」と高評価。夏のマイル王者へ最高のスタートを決めた。(水納 愛美)

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