◆第29回マーメイドS・G3(6月16日、京都・芝2000メートル、良)
牝馬限定のハンデ戦は16頭立てで争われ、4番人気で最軽量タイのハンデ50キロ、永島まなみ騎手騎乗のアリスヴェリテ(4歳、栗東・中竹和也厩舎、父キズナ)が、前走の2勝クラスVからの格上挑戦で14番枠からハナを奪い、後続を大きく引き離した逃げを打つと、そのまま逃げ切って2馬身差をつけて勝利を収めた。勝ち時計は、1分57秒2。
永島騎手は10度目の重賞挑戦で初勝利。JRA所属の女性騎手によるJRA重賞勝利は、藤田菜七子騎手(19年カペラS=コパノキッキング)、今村聖奈騎手(22年CBC賞=テイエムスパーダ)に続く3人目。海外の女性騎手を含めると、ニュージーランドのロシェル・ロケット騎手が02年中山大障害・JG1(ギルデッドエージ)を制したほか、今年短期免許で来日していた豪州のレイチェル・キング騎手がアメリカJCC(チャックネイト)、東京新聞杯(サクラトゥジュール)で2勝を挙げており、5人目。
2着は1番人気のエーデルブルーメ(川田将雅騎手)、3着は6番人気のホールネス(西塚洸二騎手)だった。
永島まなみ騎手(アリスヴェリテ=1着)「ありがとうございます。本当にとってもうれしいですし、乗せてもらって馬主さん始め、厩舎の方にも感謝したいです。デビューしてからG1だったり重賞の経験させていただいて、今の私がいると思っている。これまで支えてくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの方におめでとうと言っていただいて、ゴールした後は(坂井)瑠星さん、(西村)淳也さんがおめでとうって言ってくれてうれしかったです。(今後について)私の実力もあって結果を出せないことが多々あるので、現状に満足せずに頑張っていきたいです。(逃げたことについて)50キロのハンデもありましたし、前走で乗っていた柴田(裕一郎)君にもアドバイスを教えてもらっていたので、この馬の競馬をしたいと思っていました。(ゴール前は)後ろ来ないでくれって思いもあったんですけど、それ以上に馬が助けてくれたと思います。もっと大舞台でも頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」