【宝塚記念】豪州のV請負人がシュトルーヴェで参戦「ゴールまで末脚が力強く使える」19年以来の制覇に自信

シュトルーヴェとはコンタクト済みのレーン
シュトルーヴェとはコンタクト済みのレーン
リスグラシュー(右)をVに導き、馬上でほえるレーン(19年宝塚記念)
リスグラシュー(右)をVに導き、馬上でほえるレーン(19年宝塚記念)

◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル)

 豪州の名手が勝負をかけた“スポット参戦”だ。JRAでG1・5勝を含む重賞14勝を挙げているダミアン・レーン騎手(30)=豪州=は、シュトルーヴェで宝塚記念に挑む今週末と、セラフィックコールで参戦する帝王賞(26日、大井)の計3日間の開催のため短期免許で来日した。今季は地元のメルボルン地区で77勝をマークしてトップを走っており、「リーディングを目指しているので、この時期にあまり離れてしまわないように短い1週間をターゲットにした」と、異例の経緯を明かした。

 シュトルーヴェが美浦・坂路で最終追い切りを行った19日には、さっそく馬上にその姿があった。前を行く僚馬を目標にして、リズム重視でフットワークの良さと癖のない真面目な性格を確認。「動きもアクションも良かった。オーバーワークせず、いい状態でいけそう」と手応えをつかんだ。

 これまでテン乗りでは、19年の宝塚記念のリスグラシューや、昨年の日本ダービーで69年ぶりとなる初騎乗Vをタスティエーラで成し遂げるなど、実に12頭を初コンビで重賞勝利に導いている。「もちろんVTRで研究するし、調教に乗れる場合は、馬の全体的な雰囲気や性格を確認します。レース内容を見ると、ゴールまで末脚が力強く使える」と、着々と勝利へのイメージを膨らませている。

 宝塚記念では22年にもヒシイグアスで2着に好走しており、京都コースは昨年の天皇賞・春(シルヴァーソニック3着)で経験済みだ。「重賞2連勝は調子がいいということも分かる」とレーン。土日は東京と京都で計11鞍に騎乗する予定で、楽しみの多い週末となりそうだ。(坂本)

 ◆ダミアン・レーン(Damian Lane)1994年2月6日、豪州生まれ。30歳。15歳だった09年に母国で騎手免許を取得。19年4月に短期免許で初来日し、春の滞在9週間でG1・2勝を含む重賞6勝を挙げる大活躍。昨年は日本ダービーをタスティエーラで制覇。JRA通算609戦146勝(うちG1・5勝を含む重賞14勝)。168センチ、54キロ。

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