◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル)
第65回宝塚記念・G1(23日、京都)の枠順が20日、決まった。
18年ぶりの京都開催になる春のグランプリ。キーマンになりそうなのが、キズナ産駒のコース巧者ディープボンドだ。京都での勝ち星は19年の未勝利戦と20年の京都新聞杯の2勝だが、8戦して馬券圏内は6回と、間違いなく相性はいい。前走の天皇賞・春でも4角先頭で見せ場十分の3着に入り、勝ち馬とは0秒4差。16回目のG1挑戦となる今回も軽視は禁物だ。
調教役を務める谷口助手は「京都は(他場と比較して)ついていける。跳びが大きいから、下が硬めの方が跳ねていける。推進力がかかりやすい」と分析する。着地した際に地面から受ける力が他の馬よりも強くなるが、勝負どころとなる下り坂では、前に向かうための力に変えて走れる。
今回が継続騎乗となる幸も「京都の下りはスムーズにスッと加速していけるので、相性がいいと思いますね。前走はズブさもなく、勝負どころの反応も良かったです」と証言し、前走のレース内容に自信を深めている。
7歳の夏を迎えたが、状態はここにきて上昇している。谷口助手は「坂路でいい動きをするかがバロメーター。今は活気があって調子がいい。毛づやもいいし、(力が)みなぎっているね」と笑みを浮かべた。ここ2年の宝塚記念(阪神)は〈4〉〈5〉着だが、ホームの京都を追い風に一発を狙う。(山下 優)