◆第28回マーキュリーC・Jpn3(7月15日、盛岡競馬場・ダート2000メートル、良)
ダートの中距離重賞は秋の大舞台をにらむ14頭(JRA5、岩手4、他地区5)によって争われ、2番人気で横山武史騎手騎乗のクラウンプライド(牡5歳、栗東・新谷功一厩舎、父リーチザクラウン)が道中2番手から勝負どころで逃げたヒロシクン(高松亮騎手)をかわし、早々と先頭に立つと、後続の追い上げをしのいで押し切った。前走のかしわ記念12着から巻き返し、22年UAEダービー・G2、昨秋のコリアC・G3に続く重賞3勝目を挙げた。今回と同じ舞台だった22年のJBCクラシック・Jpn1では2着の実績があった。勝ちタイムは2分3秒8。
道中後方待機だった5番人気のビヨンドザファザー(北村友一騎手)が最後の直線で猛追して鼻差の2着、さらに首差の3着は3番人気のロードアヴニール(団野大成騎手)だった。
横山武史騎手(クラウンプライド=1着)「急きょ(主戦の)川田将雅騎手からの代打騎乗でしたけど、なんとか無事に結果を残すことができて、ほっとしています。能力あるのは過去のレースからも思っていましたし、ただ将雅さんからも話を聞いていて万全の出来からはもうひとつといったところで、途上の段階ではありましたけど、最後はほんと接戦でしたけど馬の力に救われました。よかったと思います。個人的にはメイショウフンジンが逃げると思っていたんですけど、あくまで、どの馬が逃げようと、この馬のリズムを大事にして運ぼうと思っていたので、そんなに不安はなかったです。すごくパワフルな馬で自らハミを取って自然な形でポジションを押し上げていく形になったのでリズムよく運べたかなと思います。手応えほどね、最後少し止まってしまったんですけど、そのぶんはまだ成長途上の段階で、ここ使って次、さらに良くなると思いますし、今回すごくいいステップになったんじゃないかと思います。これだけ人気背負ってましたし、これだけ強い馬ですからなんとか勝たせなきゃいけないという気持ちで乗っていたので、ちょっと(ゴール前は)ヒヤッとしましたけどね、ほんと馬の根性に助けられました。よかったです。韓国の重賞の勝ち方すごく強かったですし、国内外問わず、活躍できる馬だと思いますのでこのまま無事に成長していってほしいと思います」