こんばんは、坂本です。今日は出張先の札幌競馬場からお届けします。
さて、先日は仕事終わりにエスコンフィールドでプロ野球観戦に行きました。陣取ったのはオリックス側のブルペン上の座席でしたが、試合展開に応じて準備をするリリーフ陣を目の前で見られて、なかなか新鮮でした。
ブルペン担当の岸田投手コーチがせわしなく動き、ベンチとの連携をしているシーンも興味深かったです。リリーフ投手が準備をしていると、黒いファイルを開いて何やら書き込んでいます。おそらく準備したタイミングや投球数など、査定にも活用する資料を書き込んでいるのではと思いました。これぞまさしく「岸田ノート」。ページをめくれば見る力に聞く力もあふれているはずで、私も目の前の事象はもちろんのこと、観察眼を養う大切さを考えさせられましたね。
そんなところで本題へいきましょう。まずは今週デビューの新馬の話題からです。札幌に滞在している手塚厩舎のリアンベーレ(牡、父キズナ、母ファタルベーレ)は、動きの良さが目を引きます。日曜の札幌・新馬戦(芝1500M)にスタンバイしています。芝コースでの最終追い切りは、僚馬に大きく先着して軽快なフットワークを披露していました。手綱を執った長浜騎手(レースは武豊騎手)は「走りがすごい軽かったです。折り合いもついていましたし、気性的にオンとオフを切り替えられる馬」と絶賛すれば、田中助手も「カイ食いもいいですね。あとはゲートを決めて、うまく運んでもらえれば」と期待が伝わってくる口ぶりでした。イチ押しの一頭です。
このまま手塚厩舎の話題を、以前に美浦で集めた「坂本ノート」から抜粋していきます。カネラフィーナ(牝、父Frankel、母ジョイカネラ)は、土曜の新潟・新馬戦(芝1600M)にルメール騎手で初陣を迎えます。手塚調教師は「軽い走りをするからいいですね。フランケル産駒だけど、そんなにうるさくない。走るフランケル産駒だと思います」と、素材や雰囲気の良さを評価しています。これまで何度も取り上げてきましたが、楽しみな一戦です。
そしてこちらも何度もピックアップしてきているマスカレードボール(牡、父ドゥラメンテ、マスクオフ)は、8月11日の新潟・新馬戦(芝1600M)に戸崎騎手でスタンバイしています。美浦での追い切りでも楽に時計を出せているようですね。「放牧して良くなって帰ってきた。期待馬です。これはいい馬」という帰厩時のコメントからも、手塚師の期待度がうかがえます。
またエデルクローネ(牡、父フィエールマン、母コロナシオン)は、8月10日の新潟・新馬戦(芝1800M)にルメール騎手で予定しています。今週は美浦・Wコースでラスト1ハロン11秒2をマークして、なかなかの切れ味を見せているようです。指揮官は「フィエールマン産駒にしては体もある」と好印象を口にしていましたし、祖母ブエナビスタという母系からの素材の良さがありそうですね。
札幌の話題に戻りまして、今週土曜の札幌・新馬戦(芝1200M)は、村田厩舎のカウンターセブン(牡、父ロジャーバローズ、母オールフラッグズフライン)に注目しています。札幌で調整を進めている馬ですが、陣営の感触が良かったですよ。浜中助手は「トモ(後肢)の甘い部分はありますが、いい動きをしています。いいものがありそう。けっこう前向きなところがあって、抜かされそうになると、根性を見せたりするので」と語り、血統の印象よりも短距離向きな感じですね。
それでは今日のところはこのへんで。