【小倉記念】「格上挑戦で7頭重賞V」佐々木厩舎のヴェローナシチー不気味

ヴェローナシチーは坂路で鋭い伸び脚
ヴェローナシチーは坂路で鋭い伸び脚

◆小倉記念追い切り(8日・栗東トレセン

 サマー2000シリーズ第3戦の小倉記念・G3(11日、中京)で格上挑戦での重賞初制覇を狙うヴェローナシチーが8日、最終追い切りを行った。

 栗東・坂路を単走で53秒0―12秒1をマーク。鞍上のアクションにしっかりと反応し、力強く伸びた。屈腱炎から1年半ぶりに復帰し、前走は14キロ増。絞れてきた馬体から良化がうかがえる。佐々木調教師は「動きは良かった。まだ完調の一歩手前という感じはするけど、一回叩いてパワーアップしているし、このひと追いで変わると思う」と期待を寄せた。

 佐々木師はキャリア31年目でJRA重賞51勝。自らメモを取り出すと「俺なんぼ重賞勝ってると思う? 格上挑戦で。7頭。調べたんや」と不敵に笑った。例年と違い今年は中京での開催だが、このレースは過去10年で4頭の条件馬が勝っており不気味さが増す。「自己条件には行かない。3勝クラスも登録していたけど、重賞の方が絶対に楽しい。ワクワクするな」と狙ってきたハンデ戦。長期休養明け2戦目で芦毛の5歳馬が真価を発揮する。(山本 理貴)

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