◆第59回札幌2歳S・G3(8月31日、札幌・芝1800メートル、重)
2歳による中距離重賞は12頭によって争われ、佐々木大輔騎手が騎乗した単勝3番人気のマジックサンズ(牡、栗東・須貝尚介厩舎、父キズナ)が先行集団を見る形で外めの6番手を追走。3角過ぎから外を回って進出すると、ゴール寸前でインを突いた2着のアルマヴェローチェ(横山武史騎手)を鼻差差し切った。新馬戦から連勝での重賞初制覇。姉に23年桜花賞2着コナコーストがおり、4代母バレークイーンを祖とする一族には、96年ダービー馬フサイチコンコルド、09年皐月賞馬アンライバルドなど重賞勝ち馬が多数いる超良血。佐々木騎手は今年の函館2歳S(サトノカルナバル)以来となる重賞2勝目。須貝厩舎はこのレース4勝目。20年に制したソダシは21年桜花賞などG1・3勝を挙げたが、新馬戦(函館・芝1800メートル)から札幌2歳Sを勝利は、全く同じローテーションとなった。
2着に6番人気アルマヴェローチェ、3着は1番人気ファイアンクランツ(鮫島克駿騎手)が入った。勝ち時計は1分50秒3。
杉原誠人騎手(モンドデラモーレ=4着)「ゲートの裏でもテンションが上がっていて力みが強かったです。道中も外枠でうまく壁もつくれませんでした。それでも、4コーナーに向く時に一瞬、下がると思いましたが、改めて地力があると思いました。まだ教えることも多いですが、すごくいい馬ですし、また頑張りたいです」
大野拓弥騎手(レーヴドロペラ=5着)「走るバランスがまだ整っていないので、前半は自分の走れるポジションで走らせました。思ったよりも競馬としては良かったし、使いつつ良くなってくれれば」
横山和生騎手(マテンロウサン=6着)「馬場も特殊で1コーナーから向正面、4コーナーと動かされて流れもしんどかったです。それでも我慢してくれて着順は悪かったけど、この馬なりに頑張ってくれました」
岩田康誠騎手(ショウナンマクベス=8着)「太かったのは確かだけど、折り合いは良かったし、今日は負けたけど次はもっと走れると思う」
斎藤新騎手(ローレルオーブ=9着)「今日はメリハリをつけるレースをしようと思っていました。4コーナーで内からこられた時に逆手前になったり、そういう若さはありますが、最後はじわじわ脚を使ってくれました。3着以降はそれほど差はなかったので、今後につながる競馬はできました」
永野猛蔵騎手(ニシノタンギー=10着)「まだ子どもっぽくて緩いところがあります。背中が柔らかいので、先々しっかりしてくればもっと脚を使えると思います。緩くなった馬場でのめるような走りでしたし、きれいな馬場で走れれば良かったですね。これからの馬です」
菱田裕二騎手(トップオンザヒル=11着)「2戦目でお客さんが多いなかで雰囲気に飲まれる感じがありました。これも経験ですし、これからの馬だと思います」
丹内祐次騎手(バセリーナ=12着)「最後は力つきました」