9月14日の中京8R・阪神ジャンプS・JG3(障直芝3330メートル=12頭立て)は、3角で先頭に立ったサペラヴィ(牡7歳、美浦・南田美知雄厩舎)が押し切り重賞初制覇を飾った。2010年のジャパンCなどG1・2勝を挙げた父ローズキングダムも、種牡馬として重賞初Vとなった。勝ち時計は3分39秒0(良)。
江田勇亮騎手の積極的な騎乗が光った。鞍上に促され1周目の4コーナー手前からまくり気味に進出し2番手を確保したサペラヴィ。2周目の向こう正面では、逃げ馬と競り合いつつ後続との差をグイグイと広げ3角過ぎには先頭に立った。
「2走前に新潟で勝った時も、早め先頭の形で最後まで頑張ってくれた。多少、無理してでも早めに動くこと意識した」と鞍上。一度、後続との差は詰まったが、最終障害を飛越して、もうひと伸び。4馬身差をつけての快勝だった。「気を抜くところがあるので、そこを意識して最後まで踏ん張ってくれた」とパートナーをたたえた。
江田勇にとっては14年3月の阪神スプリングJ(ケイアイドウソジン)以来、約9年6か月ぶり、南田調教師は08年8月の新潟ジャンプS(ユウタービスケット)以来、約16年ぶりの重賞制覇。「(定年解散まで)あと1年半しかないなかで、勝てたのはうれしい」と喜んだ中助手。騎手&厩舎にとって久々に味わう重賞タイトルの美酒に笑顔が咲いた。