9月21日の中山3R・2歳新馬(ダート1800メートル=16頭立て)は、3番人気のテンワンダーマン(牡、美浦・金成貴史厩舎、父ルヴァンスレーヴ)が、ノーステッキで堂々とデビュー戦を白星で飾った。ダートでオープンまで出世したウルトラマリンが半姉にいる血統。勝ち時計は1分56秒5(良)。
道中は馬群の内の4、5番手。じっくりと脚をためて構えた。4コーナーで前を射程圏にとらえると、直線の入り口で外から勢い良く加速して、そのままノーステッキで2着に3馬身差をつけた。
田辺裕信騎手は「まだちょっと物見したり、幼いところがあって、道中とかは他馬を気にしている感じで少し雑な競馬だったが、直線を向いての手応えは余裕があった。直線はステッキを入れずに伸びてこられて、新馬戦としては馬に対して苦しめるような競馬ではなく、上手に一歩を踏み出せた。これからが楽しみです」と、秘める能力を評価した。