◆第29回秋華賞・G1(10月13日、京都・芝2000メートル)追い切り=10日、栗東トレセン
メンバー唯一の重賞初挑戦でラスト1冠を狙うチルカーノ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎、父ハービンジャー)は、坂路を軽快に駆け上がった。
2本目に56秒8―12秒2を単走でマークした。高野厩舎のいつものパターンで時計は控えめだが、素軽いフットワークで毛づやも良好。力を出せる態勢にある。9日に予定していた追い切りを外傷性鼻出血で10日にスライドしたが、影響はなさそう。高野調教師は「坂路でいい動きでした。バネと俊敏さが出て、いい仕上がり。(クラシックに)チャレンジするには、ふさわしい状態だと思います」と、納得のいく仕上がりに胸を張った。
22年の皐月賞馬ジオグリフの半妹。きょうだいでのG1制覇に期待がかかる。「ポテンシャルを秘めている母系。こちらを驚かせるような走りを期待したいですね」と、トレーナーは声に力を込めた。