【阪神JF】最も注目すべき前哨戦はアルテミスS「トップレベルに行ける馬」2歳らしからぬ高い完成度見せた良血馬

ブラウンラチェットは前走の内容が優秀
ブラウンラチェットは前走の内容が優秀

◆第76回阪神JF・G1(12月8日、京都・芝1600メートル)

 2歳女王決定戦、第76回阪神JF・G1(8日、京都)の「考察」前哨戦編で松末守司記者は、過去10年で5勝のアルテミスS組に注目。瞬発力勝負を制した良血馬を高く評価した。

 阪神JFで最も注目すべき前哨戦はアルテミスSだとはっきり言える。過去10年、本番で【53319】と抜群の相性を誇っている。これは最多出走のファンタジーS組の【20231】を圧倒しており、中心になると考えるのが的中への近道だ。

 今年はブラウンラチェットが勝ち名乗りを上げた。レースは例年通り、前半800メートルが47秒7のスロー。折り合いを欠く馬がいるなか、スッと3番手につけ楽に追走した。直線はラスト3ハロンからのラップが11秒5―11秒1―11秒0と加速を続ける瞬発力勝負になったが、前が塞がり追い出しを我慢するシーンがありながらも、進路ができると瞬間的に反応し、最後は手綱を緩めてゴール。1馬身1/4の着差以上に強さが際立った。

 2歳馬らしからぬ走りにルメール騎手も「ずっと落ち着いていて完璧なレース。トップレベルに行ける馬」と絶賛した。キャリアの浅い2歳戦のこの時期に、すでに持ち合わせているレースセンスと高い操縦性は信頼に値する。

 半兄に今年のサウジアラビア、UAEの両ダービーを制したフォーエバーヤングがいる良血。王道G3を制したスター候補生は当然、G1でも主役級として扱う必要がある。(松末 守司)

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