◆第67回スワンS・G2(10月26日、京都・芝1400メートル、良)=1着馬にマイルCSへの優先出走権
第67回スワンS・G2(芝1400メートル)が26日、京都競馬場で17頭によって争われ、単勝5番人気の3歳馬ダノンマッキンリーが差し切り、ファルコンS以来の重賞2勝目。マイルCS・G1(11月17日、京都)の優先出走権を獲得した。
鞍上の腕が光った。行きたがる馬を、3角で好位集団の後ろに入れてなだめた。もまれない位置で運び、4角11番手から直線で大外へ。あとは必死に追うだけだった。Aコース最終週。外の17番枠もプラスに作用し、外差しが見事に決まった。「いい脚でした。かわせるなと思った」と松山。2着馬の追い上げも悠々と首差で振り切った。
強烈な末脚を武器にする一方で、前進気勢の強さが課題だった。藤原調教師は「ファルコンSの脚を使うためにどうするか。調教だけでは難しい」と考え、実戦を挟んで調整してきたことが生きた。「まだ3歳やからな」と笑った指揮官は次走の明言を避けたが、頂点への道が見えてくる勝利だった。(山下 優)
ダノンマッキンリー 父モーリス、母ホームカミングクイーン(父ホーリーローマンエンペラー)。栗東・藤原英昭厩舎所属の牡3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算9戦4勝。総獲得賞金は1億2190万2000円。重賞2勝目。馬主は(株)ダノックス。